2016年1月23日土曜日

毎日 アフリカの過激派分類

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ブルキナの事件から1週間を経て、今日の毎日新聞の朝刊に、IS系とアルカイダ系のイスラム復古主義の過激派を分類する記事が出ていた。ブルキナの事件は、アルカイダ系のイスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)が起こしたとされる。世界史Bの授業でも、最後の着地点となっている話であるので、エントリーしておこうと思う。

アルカイダとISは、スンニー派・イスラム復古主義の過激派であるという共通点があるものの、攻撃対象や戦略を異にする。ISは、カリフ制のもとイスラムの共同体復活を目指している。主な攻撃対象は、イスラム国家なのに領域国民国家となっている国々の指導層とシーア派である。アルカイダは、アフガンで訓練を受けた伝統を持っているので、反欧米というスタンスが強い。主な攻撃対象は欧米・異教徒である。

アルカイダ系は、先のAQIM、ソマリアのアルシャバブ、イエメンのAQAP(アラビア半島のアルカイダ)、シリアのヌスラ戦線(ちなみにヌスラ戦線の一部とバース党が合流したのがISの源である。)
IS系は、いわゆるIS、リビアにもIS、ナイジェリアのボコハラムという感じである。ISの場合、特にカリフに忠誠を誓えばISなのだ。アルカイダは、特定の地域をもつというよりは、ネットワークと見たほうがわかりやすい。

この記事と同じ国際面には、ソマリアでの(アルシャバブによる)レストラン襲撃の報道、イラクでクルド部隊がアラブ人の集落をISに協力したとして襲撃しているという報道、アラブの春の震源地・チュニジアで夜間外出禁止令が出た記事、アメリカの入国審査が厳しくなる記事、そしてイスラエルがヨルダン川西岸のエリコ近郊の土地を摂取するとの記事など、きな臭いものばかりだ。

今や、イスラムを正しく理解しないと国際情勢がわからない。35年間授業で教えてきたが、これほど重要になるとは思ってもみなかった。感無量である。

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