2016年1月27日水曜日

デンマークをちょっと擁護。

http://dontena.doorblog.jp/archives/45352726.html
世界史Bの最後に、ポスト=モダンのEUが、モダン=領域国民国家に回帰している話をしている。今日の日経などに、デンマークが難民申請をした人の所持金や所持品(腕時計や携帯電話など)が1万デンマーク・クローネ(日本円で17万円ほど)を超える場合、それを没収するという法案を賛成多数で可決したというニュースが流れた。これは、デンマークが、「魅力のない国」と思わせ、流入を抑えようとしているらしい。もちろん没収したものは、難民らの一時滞在期間に利用するという。

これに対し、「WWⅡ中のナチスドイツによるユダヤ人の財産没収を思い出させる。」という批判が起こっている。

うーん、それではちょっとデンマークが可愛そうだ、と私は思う。デンマークは、他の国がかなりえげつなくユダヤ難民受け入れを拒否したのに対し、最も多くのユダヤ人を国単位で匿ったほぼ唯一の国である。また、ナチのユダヤ人の財産没収はもっともっとおぞましい。悪意に満ちている。今回のデンマークの法案どころではない。

まあ、どっちかというとデンマークはイスラム教徒にはあまり優しくないかもしれないが…。(2005年にムハンマド風刺漫画掲載で大騒ぎになった歴史をもっている。)ともかくも、私は上記の批判は、あまりあたっているようには思わないのだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H8A_W6A120C1FF1000/

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