2016年1月30日土曜日

世界史Bと仮想貿易ゲーム

昨日の1限目、5組で仮想貿易ゲームの第2回目を行った。以前日本史演習で行ったのだが、体育科では盛り上がったわりに、何かを学ぶという感じがなかった。(昨年11月12日付「新オリジナルゲームの実践(1)~(4)」のブログ参照)したがって私としては、オリジナルゲームの中でも何回目かの失敗作かもしれないと判断していた。

ところが、中世から現代まで世界史Bを学び終えた5組でやってみると、生徒が多くの発見をしてくれた。これは、世界史の追体験である、と。

このゲーム、今回は6カ国を設定した。各国はそれぞれ、小麦120とか小麦40+乳製品30とか、ワイン、野菜なども含め計4種類のモノを作れるが、生産力に差異がある。ゲームⅠでは、小麦50+野菜・乳製品。ワインを2種類10ずつ、貿易によってGETできればクリア。現金の残高が多いほど、新しい生産物をチョイスできる仕組みだ。私の意図としては、自由貿易による比較優位をイメージしている。ゲームが進むと、比較優位が明確になってくる。そのため、格差が生まれる。2回クリアできない国が出た場合、国際会議を行うことにしてある。本校の普通科は、運動部系男子も多いので、格差に悩む国は、紛争になることを恐れない。体育科ではもちろんだったが、普通科でも同様になった。

だが、面白かったのは、この国際会議で紛争時のルールがわかった昨日だった。「うーん、紛争のに参加するメリットがあまりありませんねえ。」と、二カ国が紛争に参加しないと表明した。そうなのだ。紛争はあまりメリットがない。しかも、ファシリテーターの私にいかに現金を支払うかで戦力が決定する。「中世の傭兵ですね。」という指摘あり。…そのとうり。結局紛争に破れた国は資金も生産力も失った。また国際会議。「どこか助けてやってくれるかあ。」と聞くと、「次のクリア条件は2倍(=2カ国分)にないりますよね。」「そうやな。」「うーん、そんなに生産力はないです。」「と、いうことはC国(紛争に破れた国)には小麦が…」「いきわたりませんね。」「と、いうことは…。」

C国  「我々は、自由な個人ではなくなるわけですか。」
私   「イエス。」
他の国「C国は不自由な共同体になってもたんや。」

と、ヨーロッパを中心とした世界史の基軸となった欧米の社会類型の成り立ちを再確認したのだった。案外、この仮想貿易ゲームというアクティビティ、使えることを再発見したのだった。

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