2014年7月24日木曜日

オリーブ山便りを読む。その2

ベングリオン国際空港
https://shmsholyland.wordpress.com/page/4/
連日、ガザでの戦闘の様子が報道されている。先日紹介した「オリーブ山便り」には、日本で報道されていない内容も多く、我が家では大変重宝している。

フランスや北米から、イスラエルへの新移民の到着の報。彼らは、ガザに近く攻撃を受けている南部へ、さっそく移住していったという。新移民の言によれば、フランスでは、反ユダヤ的な行動も起こっており、こちらのほうが安全だという意識をもっているという。凄いな。およそ我々の思考方法を越えているわけだが、このへんがイスラエルに住むユダヤ人理解の鍵のような気がする。また単身アメリカから移住してきた兵士が戦闘で死亡したが、ハイファ市で、「彼の葬儀を寂しいものにしてはならない。」との呼びかけに、2万人が集まったという。これも、イスラエルのユダヤ人を読み解く鍵だと思う。一方で、反戦を訴えるデモもあるようだが、ガザで一般人が多く死んでいるのは受け入れがたいが、今回の戦争は仕方がないというのが世論の大勢ようだ。

私としては、どちらの味方でもないのだが、人間の盾を使って民間の家屋からロケット攻撃したり、避難民を逃がさなかったりしているハマスもハマスだと思うし、地下トンネルという極めてベトナム的なゲリラ戦法を取らざるを得なかったハマスに、イスラエルとの軍事的格差と同情を感じざるを得ない。救急車でハマスの戦士が移動するのは何が何でもやりすぎだ。実際にイスラエルに足を踏み入れた私は、イスラエルの世論の「仕方がない。」という意見に妙な真実味を感じてしまうのだった。

さて、テルアビブのベングリオン空港だが、多くの外国航空会社が乗り入れを停止し始めた。まあ、当然の措置と思われるが、この空港に市内から車で行くだけで、かなり時間がかかるのだ。遠いのではなく、まるで日本の城のように、侵攻し難い様に道が蛇行しているのだ。城塞都市ならぬ城塞空港といってよい。その辺の平和な空港とはわけがちがう。当然アイアン・ドームが相当数設置されていることと思う。

イスラエルの国営のエルアル航空は、他社の路線の分も振り替えで飛ぶと言っている。エルアル航空は、ミサイル攻撃に対しても防御できる装置(フライトガード)を全機装備している。ミサイルはエンジンなどの熱源を感知して飛来するのだが、機体から熱源をばら撒いてそれを防ぐわけだ。装備に1億円ほどかかるらしい。エルアル航空は、まさにIt's not just an airline.なのである。(12年8月10日付ブログ参照)そう、イスラエルそのものなのだ。

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