2013年4月11日木曜日

ウフル・ケニヤッタ大統領就任

ウフル・ケニヤッタ氏が9日、大統領に就任した。今回は大統領選後の暴動もなく、まずはホッと一息である。このウフル・ケニヤッタ氏、初代大統領のジョモ・ケニヤッタ大統領の息子である。ウフルと言う名は、スワヒリ語で『自由』『独立』を意味する。

父のジョモ・ケニヤッタは、ケニアでは建国の父であり評判は良い。故ピーター氏の言によれば、その後のモイ第二代大統領の評判はかなり悪い。キバキ第三代大統領も、就任当初はともかく、その後はもうひとつである。このモイ、キバキのバックアップもあっての政治家人生を歩んできた。

お坊ちゃんで、二世政治家バリバリなのであるが、だから駄目だとは私は思わない。政治家に必要なのは、国民を幸せにするという能力だ。ケニアでも、鉱産資源が発見され、経済的にも大きな転換期を迎えている。さらに、前回の大統領選の暴動の責任を問われ、国際刑事裁判所に訴追されている身の上でもある。謙虚に、ケニアのために頑張って欲しいと率直に思うのだ。

父のジョモ・ケニヤッタ大統領は、『ハランベー(助け合い)』の精神を説いた。ハランベーはケニアの人々の美徳である。今こそ、グローバル化の中で、エスニックグループを超克した『ハランベー』を期待したい。

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