2013年4月7日日曜日

「経済大陸アフリカ」を読む6

WEDGE Infinityが、「経済大陸アフリカ」の特集記事を組んでいた。平野克己先生のインタヴューで、重要だと思う箇所がいくつかあったので、エントリーしておきたい。

アフリカの経済成長を支えているのは内需、それも個人消費。スーパーマーケットやショッピングモールがあちこちにできて、かつてはなかった様々な商品が並んでいる。自動車も家電製品も売れている。こういう分野では南アフリカの企業がアフリカ中に進出して圧倒的な強みを発揮している。

海外からの投資額は、国によってはGDPの半分にも達している。(資源開発によって)資源部門を中心にさまざまな生産力が拡大してアフリカの所得が増える。その所得をアフリカ人が消費に回している。投資は外から入り、その成果をアフリカ人が消費するという構図になっている。

現在のアフリカの総輸出の7割が石油で、他の鉱産資源は1割というところ。

中国人に話を聞くと、外国人が思っているような包括的な戦略が中国にあるわけではないと言う。中国の3社ある石油企業でさえ、調整せず勝手に動いている。援助に関しても中国は、独立採算制らしく、日本のJICAのような援助機関は存在せず案件ごとに様々な機関が請け負うかたちをとっている。

中国のアフリカ政策の3つの柱は、資源獲得、台湾の追い出し、走出去である。走出去戦略とは、中国企業の対外進出戦略。中国経済は投資効率が非常に悪い。過剰投資で過剰生産。生産性の悪い企業は利益があがっていない。そこで海外への進出を促進している。

アフリカの社会ははるか昔から他言語社会で、基本的に異文化別言語の人間を拒まない。他者にたいして非常にオープンな社会である。これはアフリカのすばらしい特徴。その包容力が100万人もの中国人を受け入れている。

…この特集記事、『オトナの教養・週末の一冊』というシリーズらしい。なんか、素敵だな。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2696?page=1

0 件のコメント:

コメントを投稿