2013年3月5日火曜日

前任校の卒業式で私も卒業

垂れ幕が本校とは全く種類が違う(笑)
前任校の卒業式である。卒業生には私が来ていることをサプライズにしたいので、ちょうど卒業生が入場したころを見計らって玄関に到着した。すると昨夏教育実習をした我がクラスのOBであるI君が青森から帰ってきているとのこと。彼も卒業生に祝福をしたかったようだが、OB・OGは式場には入れないしきたりである。で、カフェテリアで待機していたのだった。では、と喫茶店に誘った。

いきつけのLという喫茶店のマスターは私のことをよく覚えていてくれていた。(11年3月24日付ブログ参照)いやあ、嬉しい。I君は結局、東京の企業に就職することになったらしい。教員への道はあきらめていないようだ。「まあ、自分で選んだ道、人生に無駄はないよ。」と激励した。聞くと、今週の金曜日から、一週間ほどアメリカに行くらしい。NYCとDCをもう一度訪れると言う。「今回はFRBのチケットがネットで予約できました。」とのこと。私が行った頃は手紙でやり取りしなければならなかった。(10年2月5日付ブログ参照)三島由紀夫のNYCのエッセイの中に登場するこのFRB地下室金庫、ほんとお勧めである。「前回はほとんど地下鉄にも乗らなかったので、今回は乗ります。」…凄いな。NYCで地下鉄に乗っていなかったことのほうが凄い。前回は歩きまくったらしい。(笑)…若いなあ。そんなことを話しているうちに、式も押し詰まってきた。喫茶店を出て、式場の後方に立つ。最後の最後に、卒業生退場を見送るのが私の流儀である。

何人かの卒業生が拍手で送る私の姿を見つけて喜んでくれた。それでいい。

式の後、職員室で何人かの先生方と話をした。式の進行役の相方のY先生とは共に昼食を取ったし、後輩の口の悪いI先生ともゆっくり話した。主役である3年担任の弟分のU先生、妹分のR先生はこの後保護者と昼食会があり、今日のところはちょっとだけ立ち話のみ。またゆっくり食事でもという話になった。教頭のきのこ先生ともまた飲みにいきましょうという話になった。(笑)

驚いた話。まだ国公立は受験結果が分からないので私立大学だけだが、国語科の卒業生が現役で慶応大学に合格したそうだ。早稲田は何人か合格した歴史があるが、慶応は浪人では聞いたことがあるが現役は初めてじゃないかなと思う。私が1年生の時面倒をみた帰国生の男子は、K外大に特待生としていくそうだ。日本語が全くだめだった彼も多くの先生方、特に国語科のY先生に面倒をみてもらってここまで成長したのだった。いやあ、めでたい。めでたい。もう一人の帰国生は、韓国の大学に留学するらしい。英語力を高めてますます羽ばたいてほしい。おめでとう。

ところで、ふと、気が付いた。「うち」という代名詞を使って私は現任校のことを話していたのだ。今日の卒業式で、私も前任校をやっと卒業したような気がする。

2 件のコメント:

  1. K.I.です。先生、今日は本当にありがとうございました。すごく有意義な時間でした。
    生徒のみんなと話ができてよかったです。
    少しだけですが、またアメリカに行ってきます。
    これが私の「卒業式」かな、と思います。
    来週には帰ってきますが、またメールさせていただきます。
    今日は本当にありがとうございました。

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  2. こーちゃん、コメントありがとう。卒業式の主役はあくまで担任さん。転勤した私はちょいと顔出して、そっと消えて…。(笑)
    NYC楽しんでおいで。ハーレムの南にあるコロンビア大学の生協には、ロゴ入りのいいお土産があるよー。メトロポリタン美術館もいいし、五番街を歩いてユダヤ博物館まで行ってみるのもいい。
    DCの国立公文書館には独立宣言の本物があるよ。まあ、それだけだけど。おのぼりさんの米人がたくさん来てる。地下鉄に載って、バージニア州アレクサンドリアまで足を延ばすのもいい。シックなヒストリックタウン。アメリカの東海岸という感じは満喫できる。気をつけて。グッドラックやで。

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