2013年3月7日木曜日

日経の小さなアフリカ記事に注目

↑CSR(企業の社会的責任)
昨日、日経の記事で日本がアフリカ諸国への債権(米などの援助の代金らしい)を放棄するという記事が載っていた。TICADで正式に表明するようだ。面白いのは、その債権放棄する国である。モザンビーク、タンザニア、マダガスカル、そしてマリとシエラレオネである。

モーニングの時、メモするのを忘れてしまい、昨日だいぶ探したのだが、今日ふとWEBで発見した。小さい記事だが、極めて重要な記事だと私は思っている。というわけで、久々の1日3回エントリーとなってしまった。(笑)

このニュース、何が面白いかと言って、見事に中国的なのである。モザンビーク、タンザニア、マダガスカル…。今、最も注目を浴びている資源国なのだ。またまた今、構想中のアクティビティの話になってしまうが、この3カ国は「レンティア国家」として私の構想の中に入っている。モザンビークもタンザニアも天然ガス開発が進んでいる。モザンビークは天然ガス以外にも、チタンやボーキサイト、石炭なども産出する。タンザニアは金、チタン、ウラン、ニッケル…。マダガスカルも鉱産資源開発が旬の国で、ニッケルを中心に、コバルト、プラチナ、クロムなどのレアメタル、ウラン、石炭…。

日本政府も資源の高騰の中、綺麗ごとだけではないアフリカとのWin-Winの戦略に乗り出したということなのだろう。平野先生の視点からみれば妥当な話である。日本企業もCSR(本日の「経済大国アフリカ」を読む5を参照)で、各国政府とともに開発政策に企業が関わっていってほしいところだ。

モザンビークではブラジルでのサバナ開発の成果を踏まえ、日本が間に入って農園開発が進められているし、タンザニアではパナソニックや住友化学が既にBOPビジネスで頑張っている。(これらに対する様々な批判も聞いているが…。)マダガスカルのニッケルは、自動車産業で極めて重要な資源らしい。日本にとって最もWin-Winしたい3カ国だ。凄いスピードで世界は動いている。小さな記事ながら、それを実感する次第。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0502F_V00C13A3PP8000/

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