2011年9月23日金曜日

セレモニー 企画の変更

クラス劇 『ライオン・ハート』
昨日のクラス劇は、なかなか面白かった。8クラスの劇をステレオタイプで言ってしまうと、ギャグは吉本だが、内容は松竹新喜劇である。つまり、訴えるものがあるのだ。震災の話やいじめの話、生きる意味を問いかけるものなど、なかなかシリアスなのだ。これは伝統なのだという。全校生徒も真剣に見ていて、ギャグには敏感に反応する。真面目な場面ではシーンとしている。舞台裏ではドタバタであるが、なかなかのモンであった。昨年より今年の劇は出来が良いという先生もいるし、昔より質が落ちたと言う先生もいて、”来年は担任するぞ”宣言をしている私は、ふふふ、3年後に新たな伝統をつくるぞと秘かに決意した次第。当然、ミュージカルになるであろう。ふふふ。

さて、今日は1年生の制作、2年生の模擬店、舞台では音楽部やダンス部と有志の演技が行われた。前任校より早めに13時で終了、本来は1時間で片づけがあり、フィナーレ・セレモニーになるのだが、今回は体育祭がまだなので、水曜日に延期されている。(このフィナーレも私の担当である。)
模擬店の賑わい
今日、特に私が感じ入ったのは、舞台での有志やダンス部への熱烈な男子の声援である。もちろん保護者や招待者の友人の皆さんで講堂は満員だが、舞台前は別世界でもう凄い熱気である。9時からの音楽部の時は特別活動部の記録として、写真を撮って回っていたので見ていないのだが、有志の時、舞台の手伝いに行ったところ、ホント、ビックリしたのである。全くアイドルのコンサートのノリである。ケミカルライトを振り、AKBと書かれた段ボールが踊っている。中には、舞台に上がって共に踊っている輩もいる。(笑)校長の話によると区の有力者が来られていて、2階席から見ておられたらしい。とにかく凄いノリだ。有力者も大笑いして”元気ですなあ。”と目を細めておられたとか。私も同感である。よくよく考えてみれば、教員生活32年。男女の比率が同じくらいの学校は初めてである。そりゃあ、女子がAKBやおにゃん子クラブ(本当にやっていた!古い!)のダンスをガンガンやっていたら、応援もガンガンするだろうと思う。本校はクラブだけでなく、男女の仲もいい。有志からダンス部にステージが代わったら、これがまた無茶苦茶うまいのだ。なんといっても全国大会出場である。盛り上がりも最高潮だ。1時間、ダンス部は次々と違うダンスを披露し続けた。凄い。応援する男子生徒も最後まで熱烈応援だった。(この時カメラを持っていなかったのを悔んでいる。)

ステージが全て終わって、3年生が私にこう言った。「先生、台風がなければ、片づけをして、このままのノリで『フィナーレ』に突入するんですよ。」うーん。なるほど。幸い、水曜日に延期されたフィナーレは5・6時限をいただけた。本来の予定でいけることになった。時間的余裕もある。講堂から職員室に戻りながら、私は予定になかったダンス部の演技をフィナーレの冒頭にもってくることを決断した。ダンス部の顧問、特別活動部の部長の了解を得て、セレモニー係のリーダーや総団長、フィナーレの司会にその旨を伝えると、パッと顔が輝いた。彼らの文化祭にかける”熱”が私を動かしたような気がする。さっそく、進行表やシナリオを書き直し、印刷・製本して月曜日のリハーサルに備えたのだった。

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