2011年9月18日日曜日

京大アフリカ研公開講座 追記

昨日いただいたバッグ
文化祭の準備の関係で、昼から登校した。いろいろと仕事を終え、生徒を下校させて学校を出たのが7時過ぎだった。と、いうわけでSONYの世界遺産「マダガスカル」を見損ねたのだった。帰宅してブログの統計をみると、放送のあった18時台に100を超えるアクセスが記録されていた。別にアクセス数を増やすために書いたのではないが、TVの影響って大きいなあと改めて思った次第。

さて、今日のエントリーは昨日の公開講座で手に入れたパンフレットについて書きたいと思う。このパンフレットは、長いタイトルがついている。『アフリカ研究と社会が手をつなぐ 京大アフリカセンターの新たな地平 座談会報告Ⅰ 研究と実践の間 アフリカ研究はNGO活動といかに連携可能か』
京大のアフリカ研究は世界的な評価を受けているが、日本国内では東京一円ではあまり知られていない。そこで東京でフォーラムを開き、京大が得意としてきた「現場の知」を求められる分野に焦点をしぼり政・産・官・民との新たな連携をはかろうとした流れの中でつくられたもののようである。内容は、タイトルにもあるように「アフリカ研究はNGO活動といかに連携可能か」という座談会である。

昨日のエントリーで、掛谷先生が「開発」という視点で講演されたことに私自身は感銘を受けたことを書いた。これまでの公開講座を聞いたかぎりでは、”地域研究”というスタンスをもち、農学や文化人類学的な「研究」が主体という印象だった。、しかし京大のアフリカセンターの活動の中に「実践」部門があり、アフリカ研究と国際協力がリンクしているのだった。公開講座には熱心に参加していたが、HPを真剣に見たことがなかったので、改めて驚いた。HPでは、荒木茂先生のカメルーンの熱帯雨林研究や大山修一先生のニジェールの都市の生ゴミを使った砂漠防止対策の研究などが載っている。うわあ、こんな話、聞いてみたいと思ったのだ。特に、サヘルには私も足を運んだ経験があるので余計にそう思うのだ。

座談会では、こういう京大アフリカセンターの立場を踏まえ、センター内外の出席者が語り合う内容になっている。重田センター長をはじめ、今ブルキナの日本大使館の専門調査員として働いている旧知のEさんや、公開講座でいつも声をかけていただいた機関研究員のNさん(彼女はケニアのNGOで勤務した後に京大アフリカ研究科に入学したと紹介されていた。先日ケニアに旅立たれたと、昨日お聞きした。)など、話声が浮かぶ方も参加されていたので、昨日京阪電車の特急の中で楽しく読ませていただいた。内容をまとめるのはかなり難しいのであきらめた。ご容赦願いたい。
最も若い参加者でも、京大の大学院生の座談会である。極めて理論的かつ攻撃的な議論が、変にきれいにまとめられることなく、臨場感をもったままの”生の声”がそのまま載っていた。特にNGOの代表の刺戟的な批判が印象に残った。

50を過ぎて、自分の意見を妙に真綿のような”オトナの感覚”でくるみながら、論議することが増えた。攻撃的に相手の論を破すことも、ほとんどなくなった。若い研究者や実践家が、鋭く論じ合う座談会を読んで、改めて「若いっていいなあ。」と思ったのだった。

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