2010年3月23日火曜日

高校生国際ボランティアWITH


 今日は昼から年休を取って、高校生の国際ボランティア”WITH”のミーティングに参加しました。なんと会場は、梅田の高層ビルにある関学のキャンパスでした。<今日の画像参照/ブログ掲載了承済みです>ワンフェスの時、ああこの子たちなら、私の想いをぶつけてもいいなと思ったので講師を引き受けました。なにより背後に大人がいないのがいいと思います。自分たちで考え、たとえ未熟でも高校生らしく進めばいいと私は思います。
 さて、今日の内容は、自己紹介(WITHメンバーも私も)の後、ESDについての説明や私が何故開発経済学を高校生に教えているか?(2月26日付のブログ:国際理解教育のActivityの罠参照)等、雑談的に進めました。アイス・ブレーキングですね。
 彼らは、これまで、”WITH”として「同世代の子どもたちに希望を。そのためには教育が必要だ。」と結論づけていました。たしかにいい結論です。では、それは何故?と問いかけるところから本題を始めました。まずはアマルティア=センの「貧困」を学ぶことが重要だと思い、ブルキナファソのI氏の詩を使ったり、ケニアの学校の話をしたり、ジンバブエの”ロボラ”(アフリカ的買婚のシステム)について話したりしながら、結局経済的豊かさもさることながら、教育や保健衛生の重要性を教えました。で、HDIの話になります。HDIは、センの理論をもとに、1人あたりのGDPに、教育(識字率や就学率など)と保健衛生(乳児死亡率や出生時平均寿命など)を加味する豊かさの指標です。さらに人間の安全保障について論じ、いかに「教育が重要か?」をわかってもらいました。HDIを上げるためには、教育の向上が欠かせません。彼らの理論的な柱にしてもらえれば幸いです。さらに、経済的な豊かさ(1人あたりのGDPの向上)のためには、農業の生産性向上が何よりも重要なこと、ガバナンスが良いことが重要なことなどを様々な例を挙げて説明しました。これにも「教育」の向上が必要なのです。実に4時間におよぶ長いミーティングになりました。(途中3回休憩をはさみました。)
 メンバーは疲れも見せず、私の問いかけに真剣に答えを模索してくれました。いい回答も多かったと思います。今日来てくれたのは9人。うち新大学生が5人だったからかもしれませんが、現役高校生も頑張ってくれていたと思います。心地よい疲れです。機会があれば、また…と思ってしまったのでした。(笑)

追記:明日から、JICAの2泊3日の高校生セミナーです。3月は、これまで皆勤でブログを書いてきましたが、2日ほどお休みさせていただきます。

2 件のコメント:

  1. 講演会お疲れ様でした。
    高校生のうちから国際ボランティアに関われるなんて幸せですね。私は地方の出身なので高校生のボランティアなんてゴミ拾いぐらいしかありませんでした。ましてや開発経済学なんて存在すら知りませんでした。
    大学に入って英語のクラスで一緒になった人に、ドイツ人に日本語を教えていた、という人がいて衝撃を受けたのを覚えています。エライところに来てしまったと。それぐらい都会と地方には格差があります。

    遅くなりましたが、52歳のお誕生日おめでとうございます!高校生セミナーも頑張ってください。

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  2. ありがとうございます。心地よく疲れています。今日も午前中は、事前学習会を参加生徒とやってました。私自身が、なにより幸せだと思っています。

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