2023年7月24日月曜日

謎解き 聖書物語 2

http://www.revive.co.jp/magokoro/scrap_and_build/history-babel-exsits/
このところ、ブログの更新が滞っていた。酷い体調不良が原因である。この間、学園の野球部は残念ながらベスト16で敗退した。最後の最後まで食らいついていたのだが、高校野球は紙一重の差で勝敗が左右される。文武両道の学園生は一気に切り替えて受験戦争に参戦していく。青春は残酷であり、また夢を追いかけるサバイバルゲームでもある。今日から私の倫理の夏期講習も始まり、長距離通勤も再開である。いつまでも体調不良だと弱音を吐いてもいられない。

さて、久しぶりに「謎解き 聖書物語」の書評を再開したい。今日は、イヴの話から。アダムが土なら、イヴはヘブライ語では、「ハヴァー」で意味は「命」だそうだ。ところで、このアダムトイヴの話に矛盾があるのは周知の通り。神(エローヒーム)を主語にしている部分とヤハウェが主語になっている部分があり、どうやら2つあった伝承を融合させないままにしているようだ。

これは、ノアの箱舟も同様。以前エントリーしたことがあるJ資料(ヤハウェが主語になっており、神が人間のように性格を持つ存在として描かれている。)とP資料(Pは祭儀を意味し、系図や細かな年代、儀式へのこだわりが特徴)が併存している。ちなみに、ユリウス・ヴェルハウゼンという独の研究者によれは、創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記はJ資料、P資料と、あと2つ別の資料が使われているとしている。ちなみに、この洪水の物語は、古代西アジアの『アトラ・ハシース』『ギルガメッシュ叙事詩』などにも見られることもよく知られている。

バベルの塔のバベルは、ヘブライ語の「バラル」(混乱させたの意味)のダジャレらしい。言うまでもなく、言語を混乱させたところから来ている。また、新バビロニア時代にマルドゥクと呼ばれる神の神殿があり、ジックラトという90mを超えるレンガ造りの建物があったらしい。これがモデルかもしれない。

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