2015年8月9日日曜日

ルフトハンザ航空の機内のこと

機内でみた Night at the Museum Ⅱ
今回のポーランド行は、ルフトハンザ航空を使わせてもらいました。私のパソコンには、Flightraderというソフトが入っています。世界中の航空機が飛んでいる状況がわかるという面白いソフトです。朝10:15にKIXを飛び立ち、岡山まで瀬戸内海を飛んでから北上、日本海を超え、ほんの少しですが、北朝鮮上空を飛行します。その後バイカル湖を横切り、ロシア上空をひたすら飛んで、バルト海経由フランクフルトへというルートです。

というわけで、飛行ルートを事前に知っていたのですが、ルフトハンザ機には、他のエンターテーメントを楽しんでいても、いつでも今の飛行状況に切り替え、現在位置を知ることができるようになっていました。しかも3D表示で楽しめます。時代はどんどん進んでいるなあ、という感を持ちました。

私はあまり、フライトではエンターテーメントで映画を見たりしないのですが、今回は往復の間に、「ひつじのショーン」(現在上映中らしい。)や「風に立つライオン」、「Night at the Museum」の三部作全てを見ました。

今回のポーランド行は、今はいなくなったユダヤの人々の遺跡巡りだったわけですが、「Night at the Museum」の第3作で、エジプト王と主人公のこんなやり取りがあったのです。「成功をこのエジプトの神に祈りなさい。」「いや、あの、私はアイルランドとユダヤ人の血を引いているので、遠慮しておきます。」…この映画を制作した20世紀FOXの創業者はユダヤ人です。(まあ、ハリウッド映画のほとんどといっていいと思いますが…。)こんなところに、アメリカのユダヤ人の痕跡がありました。

ちなみに、私はこの「Night at the Museum」シリーズでは、第2作が大いに気に入りました。ワシントンDCのスミソニアン博物館が舞台だからです。

ところで妻が機内でこう言い放ちました。「お父さん(私のことです。)は、これでビンゴしたんやなあ。私はまだや。」解説しますと、ビンゴとは世界のホロコースト関係の主要な博物館3つを意味しています。ワシントンDCのUSホロコースト博物館、エレサレムのホロコースト博物館(ヤド・ヴァシェム)、そして今回のアウシュビッツ・ビルケナウ収容所博物館を意味します。つまり、妻は、「次はワシントンのUSホロコースト博物館に行かねば。」と言っているわけです。(もちろん、ホロコースト関係の博物館は、これらが全てではありませんが…。)

、「Night at the MuseumⅡ」を見て、スミソニアンの航空宇宙博物館(3回行きました)もだいぶ模様替えしたようで、再訪してもいいなと思いました。「いいね。ワシントンDC。」「前行った時と、また違う見方ができるんとちゃう?」「そうやね。違うやろうね。」

ユダヤの人々がいなくなったが、遺品が豊富なポーランド。
ユダヤの人々が作った国だが、遺品がないイスラエル。
ユダヤの人々もいるし、遺品も残っているアメリカ。

USホロコースト博物館は、(ユダヤ世界のパワーバランスも含めて)人も遺品もあるという点でやはり、重要な位置を占めていると思います。強烈な展示物・展示方法に、とにかく疲れた思い出があります。アウシュビッツには、その凄みでは勝てないと思いますが…。「次は、アメリカか…。」と目を閉じたら、KIXに着いていました。

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