2015年7月21日火曜日

朝日 ブルンジのデモクレイジー 

http://www.burunditransparence.org/octobre10.html
本年4月29日のエントリーで、ブルンジの大統領選のことを書いたが、今日の朝日の朝刊に比較的大きな記事が出ていた。大統領の憲法違反の三選をめぐる話である。首都ブジュンブラの中心部ではいたるところに武装した兵士が配置され、抗議デモができない状況にある。民間のTVやラジオは全て閉鎖され、国営放送だけが視聴できる状況だそうだ。

最大の民間ラジオ局「RPA」は5月20日に閉鎖された。その後警察に建物や設備を焼かれ、記者30人は国外に逃れたという。ジン・マリエ代表は「ヌクルンジザ氏(大統領)は力ずくで選挙を乗り切るつもりだ。このままでは民族が割れ、再び内戦が始まってしまう。」と述べている。

すでにこの問題の詳細はエントリーしているが、フツの大統領に、ツチが強く反発する恐れはある。そうなれば、というわけだ。

昨日、奈良教育大学でデモクレイジーについて講義したばかりだ。今回の記事は権力がメディアを弾圧しているという、民主主義における健全なメディア存立の重要性を、朝日新聞は強調したものと私は見る。東アフリカの小さな後進開発国のこの事態を憂いつつ、今の日本を危惧するだけでは、いかにも寂しい。ブルンジのデモクレイジーに対して、我々にできることはないのか、もう少し突っ込んで欲しいところだ。

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