2015年7月2日木曜日

妻と「屋根の上のバイオリン弾き」

妻のポーランド行きを控えての学習は着実に進んでいる。先日も息子が注文し、途中まで読みながらイスラエルに送った「ホロコースト全史」をアマゾンで再注文。コツコツと読んでいる。同時にホロコーストやユダヤ人・ロマの人々に関わるDVDを借りては観ている。そのうち、いくつかは私も一緒に観るハメになるのだ。

ヒトラー。ニュルンベルグ裁判。この2つのDVDは上下もので長いが、それぞれ見ごたえもあった。昨日は、ミュージカルの名作「屋根の上のバイオリン弾き」だった。面白かったのは、これまで学んできたユダヤ教の知識が、さらにこの映画を面白く観させてくれたことである。大笑いしたのは、「奇跡の中の奇跡」という挿入歌。長女が貧しい仕立て屋との結婚を父親に認められ歌うのだが、ユダヤ教・旧約聖書に出てくる様々な奇跡の語彙が登場する。最後の奇跡の例は「マナ」だった。これは、出エジプト時に、カナンに戻るまでの長い間ユダヤ民族の食をささえた空から降ってくるパンのことである。テロップにある「マナ」だけでは解らない。

結婚式で男性が踊るシーンなど、イスラエル博物館で見た超正統派の展示にあったVTRのシーンを彷彿とさせるものだった。妻は、この踊りが大好きである。うーん、アシュケナジの伝統なのであろう。

一家が村を出る際、父親は入口にあるメズーザーを剥ぎ取る。これはユダヤ人の家庭やシナゴーグの玄関に斜めにつけられているものである。こういう発見が多々あったわけだ。

以前この物語(ミュージカルでない映画)は観たことがあるが、ユダヤ教理解が深まるとまた違った見方が出来ることがよく分かった次第。

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