2014年8月14日木曜日

アフリカ理解の新作ゲームⅠ

今日作ってみたゲーム板のイメージ
夏休みは、団活動が出来なかった7月31日と8月1日、先日の親友の告別式の12日を除いてすっと学校に行っている。団活動の進展状況を見ながら、進学用・就職用の調査書を完成させたり、2学期の教材研究などをつらつらやっていたわけだ。それらが一息ついた昨日から、アフリカ理解・開発経済学の新ゲームの構想に取り掛かっている。

昨年実践したアフリカSDゲームは、具体的なレンティア国家が得た国富を、様々な政策に使うことを中心課題にした。学習教材としてはなかなか良い出来だと思っているが、ゲームとして勝敗がつかないことが問題だったと思っている。

今回の新ゲームは、同じくレンティア国家としてのアフリカを基盤にすえる。「その資源収入をどのように国民全体の所得と福利向上に使うかが課題である。」という平野先生の「経済大陸アフリカ」の結論部分を基本ポリシーとした。国内の経済格差をいかに克服し、治安を維持するかという問題は今なお、ナイジェリアやウガンダ、ケニアをはじめ多くのアフリカ諸国の大きな課題である。そこで、ゲーム版の中央に4つに区切ったエリアを設定した。都市・農耕地域・乾燥地域・森林である。実際にこのような国土になっている国は少ないが、経済格差という問題を際立たせるためには、有効だと思われる。(いっそブルキナファソをモデルに森林を南に、乾燥地帯を北にもってこようかなとも考えている。)

その周囲に、モノポリーのように、コマを進める道を作ってみた。チームで順にサイコロを振りながら、一喜一憂するのもゲームの醍醐味である。スタート直後に、鉱産資源開発(石油・天然ガス・希少金属・ダイヤモンド・金)のマスを設定した。ここに止まると、その鉱産資源の開発が開始され、それに応じた収入が決算時に入ることとした。後半には、ガバナンスのマスを6マス設定した。そこにかならず1度以上止まることになる。そこで、どの政策を打つか考えさせる。たとえば、保健医療を乾燥地帯に1つ、森林に学校を1つというふうにである。さらに、その後には、鉱産資源の開発単位(油田や油井、鉱山など)を増やすマスを設定した。うまく止まれば、収入が増えるしくみである。運がよければ、一国で、石油を3単位、希少金属も2単位、ダイヤを2単位というふうに収入増が可能である。

もちろん、一周する中で、投資によって商工業が栄えたり、干ばつ(農耕地域と乾燥地域に分けた)が起こって農業生産が低下したりするようにしてある。前回のゲーム同様、様々なアフリカの学習にかかわるイベントが起こるマス(今日のチャンスカード)も設定した。

今回は、これらを紙幣ではなく、ポイント制でゲーム進行する。私の熟慮したゲーム構成は以下の通りである。

ゲームの勝利は、失敗国家(経済格差で内戦にならないこと。人口が50%まで減少しないこと。)にならずに、いかに1人あたりのGDPを増やすか、で決定する。

基本設定 人口100(都市40・農耕地帯50・乾燥地帯5・森林地帯5)
       農業生産100(都市 0・農耕地帯90・乾燥地帯5・森林地帯5)
       商工業(都市20・農耕地帯5・乾燥地帯0・森林地帯0)
  鉱産資源(1単位):石油20・天然G18・希少金属25・金10・ダイヤ10

GDP=農業生産100+農業生産100+商工業25+鉱産資源(たとえば石油2単位:40)となる。

一周する中で、農業生産がプラスになったりマイナスになったりする。人口も、難民の流入や決算時に増えたりするし、感染症の流行で減少する。基本設定で人口と農業生産を100と同数にしたのは、人口支持力の立場からである。農業生産が人口より下がった場合は商工業や鉱産資源収入のポイントで輸入することになる。(1周の最終マスの決算時に、そのポイントを残していないと飢餓が発生するわけだ。)

したがって、多少の余裕を見込んで、人口P-農業生産p+商工業P+鉱産資源P>20を失敗国家のラインに設定した。

経済格差については、農耕地帯30、遊牧民の住む乾燥地帯20、少数民族の住む森林地帯20のポイントを設定した。格差が生まれる場合は、地帯を指定するので、ガバナンスで手を打たないと一気に失敗国家になる恐れがある。乾燥地の干ばつは+5、農耕地での先進国の農地買収は+15に設定している。

細かな点は、さらに詰めていくが、レンティア国家であることで、商工業は貨幣価値が上がる故に消費増以外に大きな進展は見込めない。それよりもいかに各地域の経済格差を是正していくかがこのゲームの大きなポイントになるはずだ。

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