2014年8月5日火曜日

暑中お見舞い申し上げます。

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昨日、前任校で担任したOGから暑中見舞いが届いた。嬉しいものである。さっそく「軍艦島」の絵葉書で返信した。今は、もう大学を出て社会人として頑張っている。近隣県の某大手住宅メーカーで営業の仕事をしているのだが、なかなか充実した仕事をしているようで一安心だ。

TVのCMを見るたび、「売れているのかなあ。」と心配していたのだ。営業と言う仕事、なかなか大変である。私も学生時代、労働生産性を考えて営業のバイトばかりしていた。(笑)消火器から始まって、塾の添削指導、法人向けのレギュラーコーヒーのサービス…。緊張感があるが、成果次第である。コーヒーサービスのバイトでは、新人のコーチとして回ることも度々だった。「こんな感じで、予約を取るんや。」と教えながら、次々と予約を取っていく。大変だったが、営業するモノ(この時はコーヒーのサービスシステム)自体にほれ込んでいたし、味にも自信があったから、やれたのだと思う。営業と言うのは、自分の利益というより、これはホントにいいからお勧めしている、という渋沢栄一的な倫理観が大事だと思う。

一度、京都のダウンタウンの雑居ビルに飛び込み営業に入った。そこの社長がじっと私の営業を聞いていた。反応がないのが怖かった。すると、「いいよ。契約しよう。ところで、君は学生かね?何回生?」「はい。4回です。」「就職は決まっているのか?」「教職につきたいので、今、発表待ちです。」「やめろやめろ。教師は儲からん。」「はあ。」「それより、うちに来い。月30万出す。君を教師にするなどもったいない。俺が一流の営業マンに育ててやる。」

…この会社、某教育関係企業の営業所だった。とにかく予約(無料で3日間ほど試してもらうシステムで、我々が営業していたのは、その予約だった。)してもらったのだが、帰社後、社員さんに「あの会社、正規契約してくれるらしい。ただし、お前を差し出せって言われたよ。」と大笑いされた。で、その後真剣に「教職試験、だめだったら、とりあえず1年間ウチで正社員になれよ。」とも言われた。(笑)母校での教育実習の際、恩師に「どうせ試験通らんから、来年は非常勤講師に来い。」と言われていたので世話になっているバイト先の話も断ったのだが、結局一発で試験に通ってしまったというわけだ。

定年までカウントダウンの私だが、「もし、試験に落ちていたらどうなっていたかなあ。」などと今更に想像してみる。営業の鬼になって、大きな家に住んでいたかもしれないが、やっぱり今の方が幸せだと思う。社会人になった教え子から暑中見舞いが届くのだもの。

2 件のコメント:

  1. もしつじやんが試験に落ちていたら私の人生も変わっていたんだろうなあ。と思います。
    落ちていなくてよかった。(笑)
    昨年H高校卒業生S

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  2. 昨年の卒業生S君、コメントありがとう。縁と言うのはそういうもんなんやろうなあ。(笑)

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