2014年3月20日木曜日

「求心力」と「遠心力」

http://www.fidelio.jp/Nihongo/siryou
/tigaku2003/tigaku2003_3.html
今朝の日経で、東芝の相談役・岡村正氏の「私の履歴書」を読んでいたら、またまた(3月8日付けブログ参照)気になるコトバを発見した。それは、東芝本社がグローバル化の中、海外からの投資筋からの指摘を受けて、社内の様々な経営状況を透明化する過程での、いくつかの事業部門を子会社化するか否かの決断での話で出てきた。結局東芝としてのアイデンティティを守ることになるのだが、その頃、「求心力」と「遠心力」というコトバを部下によく使ったという追憶だった。

求心力…私の立場で言えば、担任としてあるいは教科担当としての総合的パワーである。いかに生徒を引き付けるか。それに対して、遠心力も必要である。生徒の自主性を尊重し、いかに生徒自身の手で自分を磨かせるか。

この「求心力」と「遠心力」のバランスのうえに、特に高校の教育は成り立っている。商業高校、工業高校、進学校、そして本校と渡り歩いてきた私だが、校種によっても、年度によっても、また生徒ひとり一人、その比率は異なる。求心力を一気に高める時も必要だし、遠心力にまかせきりの時もある。また若い頃は求心力ばかりに目がいったが、ベテランと呼ばれるようになって、遠心力の面白さに大いに気づいた。

先日、転勤の内示があり、本校にも新たな若い先生方がどっと来られることになった。機会があれば、そういう話もしたいなと思うのだ。

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