2012年9月4日火曜日

ギニアビサウ vs イラン

今朝モーニングで、日経を読んでいると、イランがトルコから「金」(Gold)をかなり輸入しているというニュースが載っていた。どうやらアメリカ等の経済制裁で金融機関がうまく使えないので「金」で決済しているらしい。凄いな…。というのが正直な実感だった。
さて、WEBでアフリカ関係のニュースを探していると、またまたイランの話が出てきた。ギニアビサウと協力拡大を行うらしい。先日のエジプトとの外交戦といい、イランは座して瞑想にふけるような国ではないようだ。

ギニアビサウという国は、セネガルの南にある旧ポルトガル領の小国である。だいたいが、旧ポルトガル領は内戦で苦しんできた。アンゴラもモザンビークも、そしてギニアビサウもである。
日本外務省のODA関連のHPのデータブックによると、天然資源もなく、農業も湿地とサバナで、極めて不利な開発状況にあることがわかる。HDI(人間開発指数)では164位/169カ国(2010年)であるのも頷ける。イスラム教徒は約50%、キリスト教徒は10%、その他はアニミズム。北のセネガルも南のギニアもイスラム教徒が主体なので、もっとイスラム教徒が多いのかと思っていたら意外でである。イランは、そんなこの国と協力拡大をする、と宣言したわけだ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/kuni/11_databook/pdfs/05-11.pdf
なりふり構わず、アフリカの諸国を味方につけて国際社会での外交戦に役立てたいとイランは考えているようだ。AU(アフリカ共同体)では、気前よく各国に支援していたリビアのカダフィが退場した。その後継を目指すのかもしれない。アフリカ諸国は、その辺よく考えて、うまく立ち回っている、なかなかの外交上手な国も多い。

そう、外交戦では沈黙は「金」ではない。

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