2012年9月7日金曜日

東アフリカで住友化学が健闘

ナクル湖国立公園のロッジにて
住友化学と言えば、マラリア予防蚊帳を現地生産していることで有名だ。何度洗濯しても5年もつという。ただ、少し価格が高くなるので普及が進まず、なかなかマラリア対策に役だっていないという話だった。それが、ケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダといった東アフリカで、一般小売販売を開始、ケニアでは25%のシェアを得るようになったらしい。都市部のアフリカ2(中間所得層)の需要が伸びているようだ。
http://www.nsjournal.jp/news/news_detail.php?id=310549

ようやく住友化学のBOPビジネスの成果が出てきたわけで、アフリカ大好き人間としては喜ばしいニュースである。私は、アフリカ滞在といっても、ごく短い期間だったのでマラリアにかかったことはない。だが、ケニアのナクル湖国立公園で、蚊にはびびったことがある。JICAが取ってくれたホテルはロッジ形式になっていた。男性教員で反省会を開いた後、日本の蚊取り線香を静岡のM先生にもらい、煙をまきちらしながら自分のロッジに戻ったのだった。そのまま蚊取り線香をバンバン焚いて、普通の蚊帳のあるベッドで眠りに着いたのだが、朝起きてみると、おびただしい数の蚊が落ちていた。日本の蚊取り線香の威力に驚嘆したが、同時にケニアの蚊の多さにも驚いた。もちろん国立公園内のロッジなので、朝窓を開けるとシマウマがこっちを見ていたりする凄い環境だったのだが…。

そんなケニアである。住友化学のマラリア予防蚊帳の需要がないわけがない。普通の蚊帳の5倍の価格といえば高く感じるが、実際は$10~$15程度。アフリカ1(高所得層)は当然だが、アフリカ2(中所得層)にも手が届く価格設定になっている。東アフリカの所得全体が上がればおおいにアフリカ3(低所得層)にも普及するだろうし、2015年を前にして、ミレニアム開発目標のひとつが大きく前進すると思われる。マラリアは、アフリカにとって大きな脅威なのである。

ナクル湖国立公園では、気持ち悪かったし、知識もなかったので、あまり真剣に見ていないが、今なら蚊の中にどれくらい「ハマダラ蚊」がいるか確認するだろうなあ。(笑)

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