2010年12月24日金曜日

私のPRSP 2010

2学期の終業式の日、なんと1・2限目は授業であった。正直言うと、どうも最近、現場には余裕がない。3限目は大掃除で、4限目が終業式というタイトな日程である。さらに放課後は、生徒会のもちつき大会があり、14:00からは中学生&保護者向けの学校説明会があった。私も”本部”という役割が与えられていて、会場の準備をしたり、連絡に走ったりと、結局多忙な一日となったのだった。ふぅー。
 ところで、その1・2時限目の授業は、3年生国語科の現代社会で、アフリカ開発経済学の最終講義だった。テーマは中国とアフリカの関わりである。昨日書いたMiyaさんのブログのナミビアの話も入れて、13億の中国人の胃袋や豊かさを維持・発展するための必要性とともに、現地の雇用を生まない異形の中国像や、悪しきアフリカのガバナンスを助長する姿も講義したのであった。
 さて、今日の授業のもうひとつの予定は、学年末考査の問題に関することである。もう既に、学年末考査の問題は決めてある。当然、「私のPRSP(貧困削減限略文書:課題国の持続可能な開発を目指して、有益な政策案を提案する。)」である。その課題となる国を選ばせるのだが、80人(2クラス)全員違うのも大変だし、1カ国にしぼると読むのがつらいので、座席の1列に1カ国という形を考えた。1クラス6列なので、2クラスで12カ国、1カ国につき6~7人となる。これなら、退屈せず採点できるという計算だ。

 結局、以下の12カ国を選んだ。ウガンダ、タンザニア、セネガル、カメルーン、アンゴラ、ニジェール、スワジランド、ザンビア、マラウイ、ベナン、コートジボアール、ガボン。あえて、生徒諸君が、画像も見ているし、私の講義にも多く出てくるケニア・ジンバブエ・ブルキナファソの三国は除いた。有利な課題国をつくらないためである。

 3学期に入ったら、それぞれの国の基礎情報を渡すつもりである。指定校推薦やAO入試、公募推薦入試などで既に進路先が決まっている生徒もいるが、受験戦争まっただ中の生徒もいるので負担をできるだけ除いておきたい。反対に進路の決まっている生徒には、冬休み中にリサーチもさせたい。この矛盾する私の想いを止揚したのが、今日の課題の抽選となったのである。3年生に、PRSPを書いてもらうのは久しぶりである。開発経済学もなかなかきっちり教えたという自負もあるので、今から学年末考査が楽しみである。

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