2010年12月29日水曜日

ケニアの田舎町で火の用心

 今年も町内会の火の用心に参加することになった。(強制である。)わが町内は、坂が多いので案外くたびれるのである。今年は妻が町内会のお世話係でぜんざいなどを炊きだしている。

 さてさて、『火の用心』といえば、ケニアでの事を思い出した。ケニア視察で訪れた田舎町のスーパーでの出来事である。この街は若干治安が悪いので注意するようにと、JICAの方々に言われていた。私は、ここですぐ消えると評判のケニア製マッチを購入した。後は別に買うものもない。で、スーパーの外で皆を待っていたのだった。外には、ガードマンらしき2人の青年がいた。私はおもむろにタバコを出し、紫煙をゆらしていると、彼らが人懐っこい目で話しかけてきたのだった。「どこから来たのカネ?」「日本だよ。」「OH!TOYOTA!」「SONY!」彼らにとって、日本はTOYOTAやSONYの故郷だったのだ。私は、自分のタバコ(日本製のマイルドセブンである。)を出して、「吸うかい?」と聞いてみた。彼らは、ニカッと笑い、手を出した。しかし1本だけ。それを2人で大事そうに回して吸うのだ。1本ずつあげるのに…。

 彼らは、タバコを吸いながら、「ところで、そこ、デインジャラスだよ。」と言った。ああ、治安が悪いんだなと思っていると、「シー、ユア、バック」と言った。彼らの英語は私と同程度なのでなんか幸せである。「ん?」と後ろを見ると、プロパンガスが山積みされていたのだった。おいおい、おまえらガードマンなんだろう、それを先言わんかい!? 

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