2025年4月25日金曜日

1970年万博 ソ連館のパンフ

学院の社会科主任の先生から、「1970年大阪万博のソ連館のパンフレットがありますよ。」と見せてもらった。極めて貴重な資料であるので、スキャンしてPDFにエクスポートさせてもらった。何より私の興味を引いたのは、ソ連邦内の共和国であった各国の気合の入った国旗や国章である。もちろん、当時と今では呼び名も少しずつ変わっているし、国旗も大幅に変更になっている。この万博の20年後にソ連は解体することを、誰が予想したであろうか。

1970年当時は、まだ社会主義が元気だったし、書かれている内容も精一杯、日本国民にプロパガンダしているのが明白である。「革命は勝利した!」レーニンの革命的呼びかけなんかも書かれていある。

現在から見れは、嘘やろー、と言いたくもなるが、社会主義国家としての理想を追い求めている記事が目立つ。曰く、「全ての勤労者に市民的自由を」「全ての民族に平等の権利が与えられる」…ウクライナ紛争でこれらのプロパガンダの虚構が白日のもとになったが、見るも無惨な記事ではある。1970年のソ連は、1968年のプラハの春でチェコに武力介入し、さらに中国との国境紛争で激しく対立していた冷戦期の停滞時代だ。日本でも70年安保で左翼勢力が一気に衰退した時代でもある。国際的批判に対し、巻き返そうという意図が見え見えである。とはいえ、中1だった私は、こういうプロパガンダとは無縁で、ソ連館の本物のソユーズの宇宙船の展示を見上げて単純に感激したのであった。(笑)今は昔の話だが、1970年の大阪万博は、今回の万博と違って大いに行く価値があったと思うのである。

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