2022年3月12日土曜日

K前校長との最後の邂逅。

昨日、三崎高校では文科省の地域協働推進校のコンソーシアムが行われた。3年間の総まとめの会合なのだが、コロナによる設定日時の遅れや自営業の方にとっては年度末であり、伊方町議会も開催中の関係で、NPOの代表の方々や役場関係にも欠席者がおられ、少しさみしい会合となった。いままで一言も発しなかった私だが、今回は意見を求められ、発言の機会もいただいた。昨年の文化祭で行われた郷土芸能を、町内各地で是非披露願いたいという趣旨である。地元生がリードし、県内外の生徒も協力して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。きっと、地域の方々も喜んでいただけると思う。問題はコロナ禍であるが…。
私にとっては、正直なところ、コンソーシアムには県教委に行かれた前校長K先生が来られるので、4月からの報告ができることが最大の楽しみであった。これまで、数多くの校長に仕えてきたが、K先生はその中でも突出した素晴らしい校長であった。生徒への話でも切り口が違う。塾のことも連携に心を砕いていただいたし、生徒とともに持久走大会で走られたり、また情にもあつい方であった。

開会前、さっそくご挨拶申し上げたら、惜別の意を込めて、記念品を渡された。まさに想定外のことで驚き、また感激した。閉塾後、開封したら愛南町の真珠をあしらったネクタイピンであった。すぐさま、御礼のメールを送らせていただいた次第。ほんと人情の機微に長けた方である。K校長の1年間、まあ私も色々と苦労したし、相談にも乗っていただいた。また三崎高校をユネスコスクールにする構想を打ち明けたが、現状では担当者が忙しすぎて無理であることを告げられ、大いに落ち込んだが、そういう全てを含んでの今回のことなのであろうと思う。

K先生との邂逅はおそらく、昨日が最後と思うが、私の長い教員生活の中でも、指おりの「人物」であることは間違いがない。K先生は、いずれ愛媛県の高校教育を背負って立たれるだろうと思う。益々のご健勝をお祈りしたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿