2021年1月27日水曜日

ある生徒の地方創生計画Ⅱ


普段、木曜日の午後に総合的な学習があるのだが、諸事情で今日水曜日になった。小規模校ならではの臨機応変である。先週紹介した、三崎保育所跡の再生計画を考えている1年生のNさんと、視察に行ってきた。2人ではなかなかしんどいなと思っていたのだが、ちょうど塾で学年末考査の勉強を終えたばかりのKさんを誘ったら、喜んでと付いてきてくれた。塾の講師は、生徒を車に同乗させることはできない決まりがあるので、Nさんの担任のH先生に往復輸送をお願いした。ちなみにグランド用のメジャーもお借りした。(2人が手にしているモノである。)

Nさんは、この保育所跡をいろいろと地域創生のために使いたいと考えてるのだが、出発前にKさんが面白いことを言った。1年前に「せんたん部」(三崎高校の総合学習をリードする生徒のグループ:部活ではない。)で、この三崎保育所跡をアジトにしようではないか、という話が出たらしい。実際Kさんは保育所に行っていないし、実現できなかったという話だ。アジトとは、凄いな。極左集団みたいだと私は大笑いした。まあ、ここを拠点にして地方創生を進めたいという構想だったのだろう。

とにもかくにも、保育所跡に着き、所内を見て歩いた。今回の大目的は、その計測を行う事である。何に利用するかはともかく、どれくらいのスペースがあるのかが知りたい。

基本的にはL字型をしているのだが、玄関から入ってすぐ右に職員室、さらに進むと教室がある。うさぎ組、ぱんだ組、くじら組。一番奥はちょっとした舞台があるホールになっていた。中央部分には、トイレや厨房がある。左にはひよこ組という広い部屋があって、乳幼児向けの教室だったようだ。各教室の天井には天井扇があった。エアコンもついていた。(動くかどうかは不明)もう4年ほど使っていないので廃屋というほどではないが、リフォームするのは大変そうだ。蛍光灯もすべて外されていた。でも、Nさんは、目を輝かせて「三崎高校生の力できれいになりますよ。」と言った。うむ。私にも生徒たちがリフォームしている姿が浮かんできた。(笑)

最後に、私はこんな話をした。「絶対できると信じて、ちょっとクレイジーなくらい信じて物事を進めるのもいい。高杉晋作みたいにね。」大人である私は、ついつい様々な問題点を考えてしまう。そんなネガティブなところがないのが若いということなのだろう。まあ、私も昔はかなり無茶をして大人を困らせたものだ。(笑)

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