2018年7月24日火曜日

PBTの話(50) 日本政党史2

日本政党史の講義を、90分+50分みっちりとやった。授業はいつも真剣勝負なのだけれど、今日は特に気合いがはいったのだった。PBTでこれまでやっていない学習内容であること、パワーポイントも凝っていることもあるが、内容がかなり高度であることもその大きな理由である。高度な内容を、いかにくだいて教えるかという教育実践は、実に面白い。
一時期、自民党の研究をしていたことが、今役に立っている。小説吉田学校を全巻読み、大下英治の政治関係の本もほとんど読破した。ちょうど、中曽根政権が、安竹宮の誰に禅譲するかが話題になっていた頃で、生徒に次の総理を予想させて平常点としたこともあった。当然、何故か?を小論文にまとめさせて提出させた。今思えば、かなり高度である。意外にみんな乗ってきて、あーでもない、こーでもないと新聞を読んだり、保護者に意見を聞いたりして考えてくれた。社会科は、興味付けが命であると、今ながらに思う。
ところで、今回の講義、相手はマレーシアの学生である。日本政治のしくみや、日本の戦後経済史は講じてあるので、全くの白紙ではないものの、なかなか難易度が高いと思っていたが、意外に最近のニュースには詳しかったりする。最後の『忖度』についても、意外にみんなモリカケ問題などを知っていて、かなりウケたのだった。政治学を志しているJ君など、今回の講義内容をかなり詳しく知っていた。昨年の我がクラスは、経済に興味をもっている生徒は多かったが、こんなに政治に興味を持っている学生も初めてで、実に嬉しい。A君やL君、J君など何人かの男子生徒もかなり真剣に聞いてくれたと思う。女子学生は、あまり政治には属性がないようだった。(笑)教室で講義形式で行うと、当然そういう属性の差はでる。これは致し方ない。でも、十分満足の90分+50分だったのだ。

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