2018年5月3日木曜日

PBTの話(35) MBMRのスタッフ

分校があるMBMRビルを望む
MBMRの分校に移って、そろそろ1ヶ月になる。こちらは日本人会と違いオフィスビルなので、様々な人々が行き交いしている。こちらにもセキュリティがいて、彼らはマレー系の人々である。常に愛想良くしてくれる。

一方で、清掃スタッフも朝から夕方まで頑張ってくれている。床やガラスを常に美しくしていないとならないようで、モップやぞうきんをもって黙々と働いている。今日、顔見知りになったスタッフと話してみた。聞くとやはりというか、バングラディシュの人だった。日本人会もそうだが、こういう仕事はバングラディシュの人が多い。

私も英語は堪能ではないし、彼はそれ以上に英語が話せそうになかったので、わかったのはそれだけである。マレーシアにいると、そういう外交人労働者に遭遇することが多い。ブミプトラ政策で、マレー系が優遇されているというが、それはやはり一部で、中華系の人々や一部のインド系の人々がビジネスで成功していることは一目瞭然である。MBMRはそういうビジネスにかかわる人々の通う場所である。おそらく大学出の彼らにとって、清掃のスタッフは目にとめる存在ではないようである。

アメリカにおける白人のヒスパニックやアフリカンとの差異もそうだったし、ケニアでも白人とインド系は特別な存在だった。マレーシアでも、MBMRにいるとそれが明確である。日本人会は特別な場所のようだが、それでも日本人がトップに立っていて、他を見下しているような感覚は無きにもアラズである。

そういう階級的な風景に、いつまでたっても慣れない私がいる。いや、慣れることに恐怖すら覚えるのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿