2018年4月28日土曜日

ドイツ ユダヤ人のキッパ問題

http://www.spiegel.de/politik/deutschland/zentralrat-der-juden-raet-von-der-kippa-in-problemvierteln-ab-a-1020593.html
BBCのWEBニュースによると、ドイツ国内のユダヤ人は、ベルリンの壁崩壊後増加し、3万人から20万人ほどに増えているらしい。ユダヤ人の被るキッパは、まさに外観的にユダヤ人の証明になる。このキッパを被った人々への暴行事件が度重なっているらしい。大都市では、キッパを被らないほうがいいと主張するユダヤ人団体も出てきたというニュースだった。

一方で、ユダヤ人社会と連帯を表明する「キッパを被るベルリン市民」という集会も予定されている。
他方、メルケル首相は、反ユダヤ主義は右翼集団だけでなく、国内の一部のイスラム教徒の難民からも存在すると述べていて、最近のパレスチナ情勢は大きく関わっていることがわかる。ムスリム中央評議会の会長は、反ユダヤ主義、人種差別、憎悪はイスラムの教えではない大罪である、絶対容認しないと述べている。
http://www.bbc.com/japanese/43890043

…現在のドイツにこのような反ユダヤ的な状況があり、20万人のユダヤ人が存在することを確認できた次第。マレーシアでは、異教徒を尊重する徹底した教育がなされているので、こういう対立は全く見えないのだが、日本などではそういう異文化理解教育はまだまだ十分ではないと思う。

横浜の外国人子弟が半数という小学校のニュースを見たが、日本語に不自由な外国人の子どもへの対応で、(日本人の)自分の子どもが学力面で十分な教育が受けれないのではないか、といった懸念を持つ保護者も多く存在するらしい。その杞憂は理解できないこともないが、ドイツの反ユダヤの暴力事件とは、全く違うもののように見えて実は同根であるような気がする。異文化を排斥する方向性は、出来るだけ押さえなければ日本は生き残れないと思うし、これからの社会を背負う子ども達には、こういう異文化を理解できる能力が強く求められていくと私は思う。同時に教育行政は、様々な状況に素早く反応し、経験を積み重ねていって欲しいと強く願うものである。
https://www.huffingtonpost.jp/abematimes/school_a_23422457/

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