2018年4月8日日曜日

シリア難民認定を退けた日本

https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando
/syria-refugee?utm_term=.bjwjJoj9A#.ptlvY7vZL
「裁判所がシリア人の難民認定を退けた。では日本ではだれが難民なのか」という記事を妻が教えてくれた。妻は、シリア難民問題に大きな危惧を抱いている。私も全く同感である。この私の小さなブログでも、1日100人くらいの人が見てくれている。記事の紹介だけでも意味があるのではないかと思う。

この難民申請をした原告の1人は、クルド人。反政府運動に積極的に参加し、治安部隊に睨まれ、危険を感じた彼はブローカーの指示で同じくイギリスに渡った弟(彼は難民認定されている。)を追うことにした。ダマスカスから成田経由でフランスに着いたが、ブローカーはパスポートを持ったまま姿を消し、フランスでの難民申請を希望しなかった故にその前の乗り継ぎ地成田に戻り、日本で難民申請をした。入管は「人道的配慮による特別在住許可」を与えたが、難民とは認めなかった。収容や追放は免れたものの1年ごとに更新が必要である。

裁判長(東京地裁の林俊之という人物らしい。ここは、はっきりさせておくべきだ。)は、彼が影響力のある家柄であることや反政府活動に参加していることは認めたが、逮捕状や判決文などの反政府活動により政府から迫害を受けたという「客観的証拠」がないとして、請求を退けたという。逮捕状や判決文をっだせと言うのは、シリアの現状を知らなさすぎる無知のなせる理不尽だと私も思う。しかも彼には、日本で生まれた9ヶ月になる娘がおり、どこの国にも行けず、国籍も定まらない娘と共に、彼は日本で生きていくしかないのである。
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…彼は控訴したらしい。六法の世界しか知らない狭い度量の法律屋ではなく、国際的な知識をもった日本を代表するにふさわしい裁判官に担当してもらえることを祈るばかりである。

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