2015年4月21日火曜日

「嘘みたいな本当の話」を読む。

内田樹先生と高橋源一郎氏が選んだ日本版の「嘘みたいな本当の話」(文春文庫/本年3月10日発行)を読んだ。アマゾンで内田樹先生の本を注文することが多いので、オススメされていたのだ。(笑)

紹介したい話もたくさんあるし、内田樹先生の解説で、アメリカの「嘘みたいな本当の話」との対比・日本人文化論も興味深かった。しかし、出たばかりだし、この本はについては、あまり紹介すると営業妨害になりそうな気がする。そこで、私の「嘘みたいな本当の話」をエントリーしたい。今年の3年生の世界史で紹介した話である。

昔、LAX(ロサンゼルス空港)からダウンタウンへ、地下鉄で向かった時の話。地球の歩き方には、ロスの地下鉄は治安が悪いので使わないようにと書いてあった。だからこそ乗ってみた。LAXの駅で背広姿のスパニッシュの青年とアミーゴになり、彼とダウンタウンへ向かった。身なりのいい人といると治安の悪いアメリカの地域でも多少安心である。(笑)
ある駅で、でっかいアフリカ系の青年が乗ってきた。なんと、首に大蛇を巻いている。ちょうど、ボックス席にアフリカ系の家族が乗っていて、小さな女の子が「にいちゃん、それ本物?」と大人が聞きにくいことをズバリと言ってのけた。すると、二ヤッと笑って、その青年は蛇の頭が入っていたシャツの胸ポケットからそれを出した。例の先の別れた舌がチョロチョロと出た。「ギィャァァー!」とその女の子が叫び、車内は騒然となった。私もアミーゴも思わず引いてしまった。蛇男は次の駅で降車したが、さすがに、身なりの良いアミーゴも全く役に立たなかったのだった。

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