2013年2月22日金曜日

サントメ・プリンシペの固有種

サントメ・プリンシペの記事が、Global Voiceに載っていた。サントメ・プリンシペという国、ギニア湾に浮かぶ島嶼国である。昔、JICA大阪で、この国の研修員さんと会ったことがある。「Where is your country?」と聞くと、「サントメ・プリンシペだ。」と言ったので、「Oh, on the GINIA sea.」と凄い英語で言うと、彼は大喜びしてくれて、握手を求めてきた。「君は、私の国を知ってくれていた2人目の日本人だ。」たしかに日本での知名度はムチャ低い国だ。台湾を承認している数少ない国のひとつで、台湾人は日本人よりはるかに歓迎されるらしい。(と、「観光コースにないアフリカ西海岸」という本に載っていた。この本を読んでいたのでこの国の事を知っていたのだった。)元ポルトガルの植民地で、カカオ生産で有名。

記事を読んで初めて知ったのだが、このサントメ・プリンシペは、WWFによって生物多様性の面で重要な地域200に選ばれている。固有種の鳥が25種いるそうだ。これは飛び抜けた多さで、8倍の面積をもつかの有名なガラパゴス(22種)を越えているという。もしダーウィンが、サントメ・プリンシペに来ていたら夢中になったに違いないという新聞記事が出たほど貴重らしい。

ところが、パームやしのプランテーション建設が進んでいるようで、一気に環境破壊が進んでいるという。パームやしは、マレーシアやインドネシアの例もあり、極めて評判が悪い。栽培によってその土地の地力を奪い、油脂加工工場は深刻な環境破壊を呼び起こす。

一部のプランテーション経営の外国企業と汚職政治家が儲かるだけだとも言われている。うーん。なんとかならんのか、と私も怒りを感じる次第。これらの固有種は貴重な観光資源として生かした方がはるかに現地雇用を生み、経済的効果を生むと思うのだが…。
http://jp.globalvoicesonline.org/2012/10/27/17349/

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