2010年4月26日月曜日

そんなんじゃダメだ!コンゴ人!


 昨日は、ちょっと所用があって昼過ぎに京橋まで出たのである。すると、京阪モールとJR京橋駅の間にまた黒人が所在なく立っていた。私は、以前声をかけたウガンダ難民(1月12日付ブログ参照)だと思い、「ジャンボ、ハバリ?」と声をかけたのだが、「…?」という顔をされた。彼はコンゴ人だったのだ。「英語ははなせるの?」と聞くとわかっているようだったが、凄くシャイな男であった。「私がアフリカに3度行ったよ。」と言うと、「どこに行ったのか?」と聞いてきたので、「ケニアやブルキナや南アやジンバブエ…」と言うとニカッと白い歯を見せた。で、「少額だが」と募金箱に小銭を入れた。
 ところで、である。彼のちょうど正面には、障害者の云々と大書きした幕をはった団体が、拡声器で支援を訴えており、背後では、奨学金云々と書いた旗をもった別の団体がカンパを求めていた。なかなか過激なシチェーションなのである。彼はというと、在日アフリカ難民の支援を訴える例のビラを持ち、首から募金箱をぶらさげているので、よく見ると彼も何かしらの支援を訴えているらしい…とわかるのである。
 私は、「もっと声を出して、支援を訴えなければ。」と励ました。せめて、「エクスキューズミー」とビラを差し出さねば。彼は、判っているようだが、廻りの声に消されて、意気消沈している感じだった。

 彼を見ていると、言葉の通じない完全なる異文化に放り出された『バーンガ』の世界そのものである。(4月20付ブログ参照)それも、戸惑いあるのみである。

 少し彼に聞いてみた。「君が日本に来たのは、政治的な理由か?」「そうだ。」お互いそれ以上の会話が進まない。私でこれだから、フツーの人と会話が進むわけがない。<今日の画像は、外務省の渡航情報のコンゴである。見事に東半分が真っ赤である。超危険地帯である。レアメタルなどの鉱産資源の罠にはまりまくったコンゴ民主共和国である。>彼が、反政府ゲリラであったとは思わない。ゲリラに追われたフツーの人ではないか、と思う。しかし、彼は生きていかなくてはならない。あたりまえの生活を取り戻すために。
 私は彼の肩を抱き、宮田珠己風に、こう言った。「そんなんじゃダメだ!コンゴ人!」

2 件のコメント:

  1. やっぱり先生ってすごいですね。
    私は、やっぱり勇気が出なくて、募金すらできないかも知れません。

    最近就職活動が上手く行かないのですが、
    それでも仕事を探せる環境にあること自体が幸せなのかななんて思います。
    言葉が通じない国で、一生懸命頑張っている人だっているんですものね。
    いつか世界を歩きまわりたいです。

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  2. (笑)単にアフリカ人が好きなだけだよ~。就活頑張れ。

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