2010年1月18日月曜日

仮想世界ゲームⅣ


 昨日、ポール・コリアーの『最底辺の10億人』における「悪いガバナンスの罠」の論理からハイチへの義捐金は出すべきでないと記したわけだが、はからずも、今日その続編を見つけてしまった。『民主主義がアフリカ経済を殺す』(本日付発行)である。わがブログ唯一の読者荒熊氏の推薦本「アフリカの地方分権化と政治変容」を探していたのだが…。
 さて、仮想世界ゲームである。第4セクション。例のE党・N党共同提案の、環境基金の件は、見事に2/3を獲得できず廃案になった。今日は4人欠席があり、26がそのラインだったが、21対15という得票だった。テロで恫喝外交を目指すS地域は、その底意を読み取ったのだった。ある生徒の本日の報告書によれば「我が地域には何のメリットもない。」とのこと。さっそく読みだした『民主主義がアフリカ経済を殺す』第一部・現実の否定としてのデモクレイジーのP30には、このようにある。「所得水準の低い国では、民主制が政治的暴力を促進しているのだ。」
 もちろん、ポール・コリアーの意図するところは、この文脈にはふさわしくないのだが、今日のS地域が真剣な討議の末、全員否決に廻って、テロの可能性を残したことに、うまくマッチしていたので笑える。残りの反対票5票は、さてどこから…?
 ところで、今年のセンター試験、90点越えは1人果たせたが、補習に熱心に参加したメンバーの多くは80点台どまりだった。なんとも複雑な心境である。E党・N党首の生徒と同じだ。

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