2021年2月21日日曜日

今更の浦沢直樹「Billy Bat」


先週だったか、大洲に行ったときリサイクルショップで、またまた浦沢直樹の漫画を購入した。妻が見つけた「Billy Bat」である。第10巻が抜けていたが、1巻から12巻まで1冊110円ほどで購入した。(後で調べたら全20巻あるらしい。)

この漫画は実に奇妙であるし、問題作だと思う。話の始まりは戦後のアメリカ。日系の漫画家が描くアメリカン・コミック風の「Billy Bat」から始まる。彼の描くBilly Batを日本で見たという話が出て、その謎を探るべく主人公のヤマガタは、以前通訳として働いていたまだ戦後期・混乱中の日本へ。そこに下山国鉄総裁が急に出てくる。

私は、一応大森実の戦後秘史を若い頃完読しているので、下山事件の話だとピンときた。浦沢直樹の作品を読む上での教養の必要性を改めて痛感する話だ。またのちにオズワルドという人物名が出てくる。これはダラスのJFK暗殺事件の犯人とされた人物名だとピンとくる。

まだ第7巻までしか読んでいないが、ストーリーの展開は目まぐるしく、いわゆる一本道ではない。そこがまた面白いと私などは思うのだが、かなりミステリー調である。

ミステリーといえば、今のアメリカや中国の方が、戦後日本のミステリアスな状況を超えているのかもしれない。いずれ、明かされる時が来るとは思うが、児童売買問題、地下通路などという不可思議な話が次々と出てくる。日本国内でも富士演習場での相次ぐ火災や地震、停電など、それにまつわるような話題も出ている。私は、陰謀論者ではもちろんないが、陰謀論的な視点が真実である可能性も否定できない状況下であるように感じている。

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