2014年12月10日水曜日

モザンビークの炭鉱鉄道に投資

http://www.jogmec.go.jp/library/
recommend_library_10_000004.html
3日連続で、日経の記事のエントリーとなった。(笑)モザンビークで、三井物産がモアティゼ炭鉱の開発とこれをナカラ港へ運ぶ鉄道事業に投資するそうだ。現在ブラジルのヴァーレが開発を進めているが、これらに事業参加(炭鉱の14%・鉄道・港湾の35%の権益を取得)するという。

現在、石炭の国際価格は決して高くない。だからこそ買い時なんだとか。モアティゼ炭鉱は製鉄用として良質らしく、モンゴルと並ぶ石炭のラストフロンティアらしい。貨物鉄道(全長912km)は、途中マラウイの国境を超え、最短距離で炭鉱とナカラ港を結ぶ。支線は、ザンビアにも延びているという。10年後には沿線の物産は10倍にもなるとか。石炭価格のリスクを貨物線と港湾の収入で回避しうるらしい。

…まさに、モザンビークの国づくり(マラウイにも関係するだろう)に、大きく関与するプロジェクトである。単に利潤を得るだけでなく、グッド・パートナーとして持続可能な開発を進めて欲しいと思う。ナカラ港には、国際経済回廊が伸び、しかも、北部の農地はいわくつきのブラジルと日本の農業開発が行われる。あくまで、モザンビークの人々が豊かになることを心から祈りたい。

ところで、国際面には、こんなニュースも載っていた。洪水と干ばつで、今モザンビークは食料価格が高騰し、危機的状況にあるのだという。これに日本政府が、TICADでの公約どおり、6億2000万円の無償資金提供するそうだ。あまりに三井物産の投資と、タイミングが合いすぎるような気もするが、必要な支援ならば躊躇なく行うのは当然だ。

この資金で、米などの食料をうまく輸入しつつ、高騰を抑えていくことになるだろう。現在、JICAもモザンビークをかなり重要視しており、ガバナンスも含めた緊急支援することになると思う。「市場を飼いなら」してこそ、血税がモザンビークの人々への”生き金”となるはずである。

0 件のコメント:

コメントを投稿