2014年11月25日火曜日

毎日 アルシャバブとタリバン

辞任した国防長官
このところ、世界史Bでイスラム原理主義の動きを論じている。毎日新聞に、昨日ソマリアのアルシャバブの動きの記事が載っていた。ケニアとの国境近くで、ケニアの乗り合いバスが襲われたという。イスラム教徒以外の28人が射殺され死亡したという。おそらくAU(アフリカ連合)がらみの報復だろうが、なんとも息苦しいニュースである。

今日の朝刊、アフガニスタンでも、バーボール大会で自爆テロが起こり、子供を含む50以上が死亡したという記事があった。こちらはタリバンに同調する武装勢力の関与が疑われている。タリバン本体は西部で400人を超える部隊を率いて、警察署や検問所を襲撃、カブールでは警察本部内部で自爆テロ、厳重な外国人居住区でも自爆テロがあったという。新政権へのゆさぶりだろうが、これも息苦しいニュースである。

…同時に、アメリカのヘーゲル国防長官が辞任したという。共和党の元上院議員でありながら、イラク戦争時に米軍派遣に反対したという変わった人物だ。しかしシリアへの対応でホワイトハウスと対立していたという。彼の辞任で、一気に陸上部隊派遣ということにはならないと思うが、アメリカも混乱している。

…このような息苦しい事態がいつまで続くのだろうか、と思う。グローバル化の中で、ますます構造的な暴力が拡大していく。富の再配分が十分に行われない限り、終わりそうにないと絶望的な感想を書かざるを得ないのだけれど、生徒にはこの事実をぶつけるしかない、と思っている。

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