2014年2月13日木曜日

フルーツバスケットで人間学

昨日は、最後のLHRだった。生徒に自由に企画・運営するように指示した。で、前半は運動場で「探偵と泥棒」という追いかけっこを楽しんで、後半は教室で、椅子取りゲームとフルーツバスケットを楽しんだ。みんなテキパキと準備し、進行していく。フルーツバスケットは、鬼がなんらかの条件を出し、その条件を満たす者が椅子を移動しなければならないルールだ。「制服を着ている人」「ジャージの人」などの声に、わあーと移動する。「5組が大好きな人!」と鬼が言うと全員が移動した。…嬉しいな。気を使ってくれたのだろうか。次に「(私の名を呼んで、私が)担任でよかった人!」という声がかかった。同じく全員が移動して大騒ぎになった。ホント、ありがたいことだ。

さて、今朝のSHRで、来年は(団活動の)団長になりたいと言っているH君と少し話をした。「昨日は、なかなか良いリーダーシップやった。嬉しかったでえ。」「ありがとうございます。」「この1年、大きく成長したなあ。」「はい。ありがとうございます。」「団長になるということを常に意識してたなあ。」「はい。」「では、宿題。昨日のフルーツバスケットで、誰の顔を見ていた?」「気にしていたということですね。」「うん。そのとうり。終わりのSHRで答えを聞きたい。」「わかりました。」

終わりのSHRで、H君は3人の生徒の名前をあげてくれた。「正解。いいところを見てるな。実は本当の正解はないんや。」私たちの会話にO君とK君も入ってきた。いっしょに考えていたのだという。「一生懸命、皆の表情を読み取って、楽しんでくれているか、常に考えることをわかってくれれば、それでいい。リーダーの人間学やな。」「なるほど。」H君の目が輝いた。「今日1日、ずっと考えていたんすよ。」…嬉しいな。こうして人は育っていく。授業では決して教えきれない人間学だ。…私は55歳、来年度に向けて、今しかできない指導をしている。

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