2012年11月26日月曜日

シエラレオネの風を捕まえた少年

以前、マラウイの「風をつかまえた少年」について4回エントリーした。(11年1月7日・13日・14日、2月6日)素晴らしい少年の話だった。中学に進学しながら、飢饉のため退学を余儀なくされ、町の図書館に通いエレクトロニクスを勉強し、ガラクタを集めて風力発電を成功させたという少年の実話だ。

WEBニュースに、シオラレオネでも貧困に負けず、廃品の中から集めた金属片や空き瓶などを使ってバッテリーや送信機、発電機などを作った少年が出現したという。ケルビン・ドウ君15歳。彼の天才を認めた同じシオラレオネ出身のMIT(マサチューセッツ工科大学)博士課程の青年が、3カ月のプログラムに客員研究員として参加できるように計らった。MITのメンバーも彼の才能に驚愕したとらしい。

マラウイの青年とよく似た話なのだが、こういう若者がアフリカにまだまだ埋もれているのだろう。素晴らしい話だが、開発には、何よりもアマルティア=センの言うように「潜在能力を発揮できる」環境が必要だ。「貧困」から抜け出すには、教育しかない。改めてそう思うのだ。

家族のために生活設備を整えたいと語る彼は、マラウイのウィリアム君のやったように風力発電の風車を作り、地域に貢献したいと言っているそうだ。アフリカの人々のやさしさと強さ、そしてなにより生きる力を実感させる話ではないか。久々に嬉しいニュースである。

http://rocketnews24.com/2012/11/26/269413/

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