2012年5月26日土曜日

ハーレー・ダビットソンの心意気

Harley‐Davidson Museum
先の大震災の津波で流され、カナダ沿岸に漂着したハーレー・ダヴィットソンが、ハーレー社のミュージアムに展示されることになったらしい。ハーレー社が完全に修理して、所有者に戻しましょうかと言ったことも嬉しいが、日本の所有者が震災で亡くなった方々の追悼の意をこめて保存してもらうよう要請したことも、なんか嬉しい。

ハーレー・ダヴィッドソンのミュージアムは、本社のある私の大好きなウィスコンシン州ミルウォーキーにあるそうだ。そこに現状のまま展示されるという。私は原付しか運転免許がないので、ハーレーは憧れでしかない。ハーレーのオーナーを見ると羨ましいし、日本でつるんで走っているのを見るとハッピーな気分になる。でも、最も似合うのはやはりアメリカだ。サウスダコタで、あるいはアリゾナで、ハーレーをたくさん見た。なかでも、ワイオミング州には、ハーレーのオーナーにとって有名な町がある。スタージスという小さな町なのだが、バイク屋がたくさんあって、何故かと聞くと、毎年この町に全米からハーレーが集まってくるのだと言う。ここから、マウントラッシュモア(岩に4人の大統領の顔を彫刻した民主主義の神殿)、デビルスタワー(映画「未知との遭遇」で有名になったマグマの塊)へむけて、何百台というハーレーがつるんで走るんだそうだ。きっと壮観だろうなあ。

そんなハーレー・ダヴィットソン。私にはオーナーの友人が2人いるが、いつもピカピカに磨いている。太平洋を渡ったハーレーは、そんなピカピカのハーレーの中でひときわ目立つだろう。震災を忘れないためにも、そのまま展示してもらうというのは素晴らしいアイデアだと思う。ニュースでは、所有者と発見者もその展示開始の際、招待されるのだという。ちょっと商業主義的だが、根本に流れるお人好しのアメリカ風の『心意気』がそこにあると私は思うのだ。ハーレー・ダヴィットソン、万歳だ。

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