2022年12月13日火曜日

アリーとアイーシャの確執

ラクダの戦いhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%80
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「逆説の世界史2」の蘊蓄備忘録のつづきである。本日はイスラム編である。

ムハンマドの最初の妻、ハディージャが凄いという話。「預言者ムハンマド伝」によれば、ムハンマドは最初、啓示を伝える天使ガブリエルのことを半信半疑であったらしい。ガブリエルが来た時、ムハンマドはハディージャに知らせる。ハディージャは、最初左ももに座らせ天使が見えるか聞いた。見えている。次に右もも、見える。さらに胸に抱かれて座ったが、見える。その時、彼女はヴェールを取って顔をさらした。するとガブリエルは見えなくなった。「あなた、しっかりしなさい。喜びなさい。神かけて天使よ。悪魔じゃないわ。」女性が顔を見せることは、アッラーの意思に背く行為だから、信仰心がなくなることと同じである。その結果、天使は見えなくなる。ハディージャはヴェールの使い方で、見えたり見えなくなったりすることを根拠にガブリエルが本物の天使だと見破ったのである。

ムハンマドの最後を看取った最愛の(三番目の)妻であるアイーシャは、ジハードに共に従軍していた。しかしムハンマドから贈られた首飾りを失くしてしまい、引き上げの混乱の中、一人砂漠に取り残されてしまった。若い兵士が、それに気づき、彼女をラクダに乗せ送り届けたのだが、大問題に発展する。予期せぬこととはいえ、砂漠で夫以外の男と一夜を過ごすことになってしまったからである。不義を犯した場合、姦通罪は皆で石を投げて殺すのが掟である。ムハマドは、彼女の貫通疑惑を否定して丸く収めようとした。ムハンマドとアイーシャの父・アブー・バクルに皆はばかる中、離縁すべきだと主張したのが、アリーである。ムハンマドの父方のいとこであり娘婿。ここから、アリーシャとアリーの関係は険悪となる。

ムハンマドの死後、アリーは若すぎるという理由で、アイーシャの父・アブー・バクルが初代カリフになる。その後、アリーは第4代カリフとなるが、アイーシャは反乱を起こしている。これが有名な「ラクダの戦い」結局失敗に終わるが、ムハンマドの妻ということで罰せられることはなかった。ちなみに、スンニー派の女性名にはアイーシャが多いが、シーア派の女性の名にはない。

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