2017年10月16日月曜日

IBTの話(132) 空仮中の三諦

四門出遊 http://www.shop700.com/news/shuhua/zixun2060.html
このところ、EJUの模擬問題をやっている。ある問題で、上座仏教が云々という解答があって、学生から質問が出た。「小乗仏教ではありませんか?」さすが、ブディストが多い中華系の我がクラスである。意外に詳しい。ムスリムが大勢のB組でも、仏教に興味があるようなので、仏教の基本テーゼ、仏陀とは人間であるから説いて、30分くらい脱線してしまったので、普通でも遅れている我がクラスでは、ここはさらっと流そうと思っていたのだが…。

結局、みんなの知識を試してしまった。四苦八苦を知っているようだ。私が八苦を怨憎会苦からどどどっと漢字で書いたので、「おおおおっ」という歓声が起こった。四門出遊の説話もしっているようだった。日本人の生徒よりはるかに知っている。さすがに、アーラダ・カーラマの「無処有処」やウドラカ・ラーマプトラの「非想非非想処」は知らなかったが、「菩提樹」を知っていた。調子に乗って、結局「空・仮・中の三諦」まで説き、ついでにインド哲学や様々なヨーガなども説いてしまったのだった。EJU前の貴重な時間だったのだが、学生は大いに喜んでくれて普段以上に盛り上がった授業になった。

仏教に関して全くの白紙で一神教徒であるムスリムのマレー系の学生と、ブティストが多い中華系の学生では、仏教を語るにしても教授法には大きな差異がある。これまで、学んできた宗教学の知識を総動員して対応するのは、実に面白い。彼らも隣人の宗教には大いに興味があるようで、マレーシアに来て実によかったなあと思う次第。

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