2017年10月9日月曜日

カタルーニャの独立は「?」

https://www.newstandard.jp.net/
news/world/why-are-good-
companies-withdrawing-one-
after-another-from-spain-
catalunya/1590
東洋経済のWEB記事によると、カタルーニャは、独立できないと市場は見ているようだ。今私が勉強しているスペインの「国債」の利回りはたしかに上昇している。これは、スペイン経済のリスクを懸念して、と見るのが正しいだろう。但し10年もので1.7%への上昇だから、以前の8%といったような危機ラインではない。多くの投資家はカタルーニャの独立はないと見ていると言えるらしい。

その最大の問題はEUである。スペインはユーロ圏ゆえに、もしカタルーニャが独立するとしてもユーロ圏でありたいと願うはずだ。EUの加盟審査(EUの法制の適合性)は問題ないが、新規加盟手続きにおいて、既存の全ての加盟国の承認が必要らしい。スペインは当然反対するだろうし、他にも独立を思考する地方を持つベルギーやドイツも反対する可能性が高い。と、なれば、カタルーニャは独立したとしてもEUに加盟できないまま、ユーロも使えないことになる。いくらスペインのGDPの20%を占めるといっても、金融機関が極めて厳しい状況(ヨーロッパ中央銀行との関係が切れ、信用が落ちる)におかれては、お手上げになるだろう。
http://toyokeizai.net/articles/-/192234

…なるほど。経済的豊かさを求めての独立運動も、反対に貧困化を招く恐れが強いわけである。こういう理性的な判断がだんだん世界から失われているように見えるのは、私だけだろうか。

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