2017年10月8日日曜日

IBTの話(129) 進路指導の話2

10月に入って、進路指導の方も忙しくなってきた。日本の進路指導と比べると様々な相違がある。我がIBTは、文部科学省が認定する準備教育機関としては唯一海外にあるという存在である。言い換えると、日本の大学に留学したい外国人学生は、日本の日本語学校に通っているのが一般的、いや、ほとんどであるということである。

彼らは、日本語学校に通うための就学ビザをすでに持っている。大学に合格した後は、それを書き換えるという感じらしい。
よって、留学生を受け入れてくれる大学は多いのだが、日本で就学ビザを取得済みということを前提にしている大学がある。つまり、海外からは受験不可という大学もあるわけだ。今回、進路指導の中でそういう私立大学にも出くわした。そうなれば指導も一からやりなおしである。
さらに、就学ビザの世話をしてくれない大学もある。合格証だけ出して、あとは自分で…というわけだ。実はこれはマレーシアからの留学生にとっては大きな経済的負担になる。一度観光ビザで入国後、入国管理局に申請して、再入国する必要がある場合もあるのである。当然ながら、役所での日本語も、なかなか大変である。

また、国立大学でも、普通、6月のEJU(日本留学試験)と11月のEJUの結果を見比べて良い方をとってくれるのだが、11月の結果がわかるのが、マレーシアでは郵便の関係でどうしても遅くなる。日本国内だと問題はないのだが、入試が早い大学では、間に合わないケースがある。先日も二校に電話で問い合わせたが、結局6月の結果しか見てもらえそうにない。普通、11月の方が進度も進み、結果がよいはずだし、6月の結果ではまだまだ合格に届かない場合が多い。そうなるとあきらめざるをえなくなるわけだ。

そんなこんなで、私立大学の入試が、まずはどどどっと押し寄せてくる。気合いをいれていかねば…。

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