2014年9月25日木曜日

「悪名の棺 笹川良一伝」を読む

幻冬舎文庫の「「悪名の棺 笹川良一伝」(工藤美代子著・25年4月発行)を読んでいる。学生時代、朝日ジャーナルの読者で同時代の学生同様リベラルな立場だった私からすれば、「笹川良一」などという人物は、右翼故に論外の存在だった。論外ということは、知らないまま否定的であるわけで、50を過ぎて、なんとなく笹川良一について書かれた本を読んでみようかと思ったのだ。

ところが、なかなか面白い。川端康成とは幼馴染であったとか、北大路欣也の父親を救ったとか、草創期の航空ファンで、山本五十六と意気投合し、開戦反対派だったとか…。元パイロットのムッソリーニに飛行機に乗って会いに行ったとか。そもそも先物取引や株の投機家として財をなし、軍部からカネを受け取る必要のない異端右翼だったとか…。

なかなか興味深い話が書かれていた。たしかにスケールの大きな人物ではある。ただ、かなり女性関係についてはえげつない。世のため人のために獅子奮迅の働きをしつつも、そういう自らの家族についてはエゴ丸出しである。そういう意味では、儒教の大テーゼ、修身・斉家・治国・平天下の斉家が抜け落ちている、としか言いようがない。とんでもない人物でもある。

3/5ほど一気に読んだのだが、最後まで読んだ時点で、改めて書評を書こうかと思う。

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