2013年1月29日火曜日

Democrazy Simulation その後

25日(金)にエントリーした「African Democrazy Simulation」のその後を紹介しようと思う。
4組。レント(石油とダイヤモンドによる資金)が舞い込んだ大統領候補2人は、一気に内戦に突入してしまった。レントで武器を買うという。武器商人になりすました私は、その料金表を黒板に書く。注文を受けたのは牧畜民である。強い。農耕民の方も、あわてて武器を購入。じゃんけんで勝敗を決める。勝ったのは農耕民だった。地雷がまかれ、アンゴラの状況とそっくりになってしまった。うーむ。

5組。小競り合いがあったが、ほぼ話し合いで大統領が決まった。身内のエスニックグループを大臣に任用した。隣のグループからも大臣を任用。軍と警察には、そもそも大統領と敵対していた牧畜民にもポストを与えた。挙党一致をめざしたはずが、さっそく、軍が警察と組んでクーデターを起こした。大統領側は慌てて武器を購入。絶体絶命になった。私は、クーデター側が1回、大統領側が2回の勝利というハンデをつけてじゃんけんとしたが、悪運が強い大統領側が買ってしまった。隣のグループの大臣は知恵者で、さっそく、軍と警察を身内で固め、クーデター派を刑務所に入れてしまった。(うむ。African Democrazyとしては、正しい処置だ。)私は、「4年後」と宣言した。またまた大統領選挙だ。「大統領を支持しない者」と聞くと、たくさん手が挙がった。大臣は、こう宣言した。「今手を挙げたグループには、水道も電気も何もしてやらない。」おお。正しい。ブーイングに対し、「軍をあの辺に派遣します。」おお。正しい。さらに激しいブーイング。「警察で捕まえます。」おお。まったくデモクレイジーそのもの。(全くヒントを与えていないのだが…。)で、選挙した。反対派はみんな刑務所なので大統領は再選されたのだった。軍と警察を抑え、優秀(?)な隣のグループの大臣さえ離反しなければ、彼の独裁政治は続くだろう。

ちょっと辛口のシミュレーション。これは国際理解教育のアクティビティのセオリーを無視したものなので、全くWin-Winにはならない。

なぜ、紛争になるのか?貧困、教育、ガバナンス…。最後に様々な問いかけをした。みんな熱心に聞いてくれて、大いに満足だった。3年生の授業もあとわずか。

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