2012年3月7日水曜日

春の補習に向けて 三国時代

世界史Bの補習の準備を一日中していた。以前書いたが、結局「後漢」までしか行っていいないので、まずは中国史を進めることにした。と、いっても今日準備が出来たのは「唐」の終わりまでである。世界史の入試のスキル(要するによく出題される部分)は、ほどほどにして大局から論じたいところだ。

三国時代は、三国志演義でも多く語られ、なかなか面白いところだ。ところが世界史のサブノートでは、魏:曹操の息子曹丕が建国、蜀:劉備、呉:孫権…以上である。おいおい。桃園の誓いも赤壁の戦いもくそもない。ただ、こういう話はしておこうと思う。後漢が力を失った後、地方豪族が乱立するのだが、曹操は宦官の養子の息子で豪族。黄巾の乱鎮圧で多くの豪族を傘下におさめていく。孫権も当然豪族。しかし劉備は、漢の血を引くということになっているのだが、実際は身分が低かったらしい。ここで、諸葛孔明との「三顧の礼」の話が出てくる。この話、劉備が諸葛孔明をなぜ欲しがったか?実は諸葛家は、大豪族で、兄は孫権につかえる大臣、又いとこは曹操につかえていた。諸葛孔明を得ることは、劉備が蜀の地方豪族に認められるためにも大きな力となったわけだ。

こういう分裂の時代、豪族の力量をいかに抑えていくか。均田法や九品中正法や府兵というアイデアが生まれてくるわけで…なかなか面白い視点になってくるわけだ。

このところ、夜にフクラハギがつることが多い。イタタタタ。力を入れると痛む。もっと書きたいが今日はここまで。(笑)

2 件のコメント:

  1. ゲームの影響か、三国志の時代をしっかりやりたいという生徒が多いのですが、やはりサラッとしかできない状況です。昨年度は、採用試験が終わって一段落したあたりに「レッドクリフ」をみせてみました。男子はかなり食いつきましたが、女子は眠そうでした。金城武がでているのに…^^;

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  2. 非常勤講師さん、コメントありがとうございます。世界史の担当は超ひさしぶりですが、三国志人気は息が長いですね。本校でもファンがいます。以前、三国志を研究している大学の先生の話を聞いたことがあります。演義の面白い部分で歴史的にあわない話(たとえば火薬の使用など)がたくさんあって、それを指摘しては「すみません。この演義の部分は間違いです。」と何度も言っててはりました。(笑)歴史を面白く語るとどうしてもフィクション化してしまいがちです。整理しすぎると、全く面白みに欠けますね。倫理に比べて可塑性がない分、私には難しく感じます。

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