日本人会の古本コーナーで、2冊漫画本を手に入れた。もちろん一冊・RM1である。一冊は、「アドルフに告ぐ」(手塚治虫/文春文庫)の第5巻。手塚漫画の中で、「ブッダ」、「火の鳥」、そしてこの「アドルフに告ぐ」は、かなり難解な内容を描いている。たしか、日本の実家にあった(息子の蔵書)とは思うが、久しぶりである。思わず手が出てしまった。ユダヤ人とナチスの問題を描いた作品で、極めて興味深い作品なのである。そのキーワードは、ヒトラーと同じアドルフという名前である。
もう一冊は、「DANCING POLICEMAN-踊る警官」(浦沢直樹/小学館文庫)である。浦沢直樹は、私の好きな作家の一人である。多くの作品があるが、私は「パイナップルARMY」が好き。この「DANCING POLICEMAN-踊る警官」は、ロック歌手を目指していたが、なぜか警官になってしまったという主人公の破天荒な短編集である。
日本の漫画は、サブカルチャーとしては、大したもので、PBTの学生たちもファンが驚くほど多い。日本への興味も、漫画やアニメ、TVドラマなどがきっかけだという学生が多い。日本語力アップのためにも、学生たちにも読ませようかな、と思う。
2019年6月30日日曜日
2019年6月29日土曜日
土曜日のタマンデサ4
週1回の買い物の日である。今日は、糖尿病の血液チェックの時の消毒紙が切れそうになっていたので、国費生の寮の近くのショップ・ロットにあるドラッグストアまで行くことが第一のオペレーションであった。まずGSでキャッシュを下ろした。それからドラッグストアへ。さらに奥にある美味しいパン屋さんへ。今日は、マッシュルーム+ツナのピザも買ってみた。(意外にイケたのだった。)
それから、タマンデサのフードコートでブランチ。妻は、スープ板麺。私は台湾風のカツが乗ったスープ麺。スープは淡泊でカツに合う。マレーシアの中華料理にハズレなし。テイクアウェーで、東北美食(中国の東北地方を意味する)の店で焼き飯を2種類買って帰った。本当は、羊肉の焼き飯希望だったのだったが、今日は羊肉が切れているそうだ。(最近、羊肉が高くなっている。とほほ。)
それから、スマホのトップアップ。1か月に1度、RM30を払うシステム。電話番号を伝えるだけで、スタッフがやってくれる。インド系の小さな店である。先客のマレー系のおばちゃんがいて、妻と会話していた。バリバリのマレーシア語である。我々が日本人だと知って、先日、日本に行ってきたと教えてくれた。日本を褒めてくれて、日本人の肌はきめ細かくて素晴らしいと、妻の手を撫ぜたそうだ。(笑)ベッピンのインド人・スタッフの英語の通訳があって、こちらも知っているマレーシア語を言ったりして、不思議な会話が成立していたのだった。(笑)
さてさて、メインのDマート。今日も牛乳、卵を中心に野菜等を買い込んだ。今回はフルーツはドラゴンフルーツのみ。(妻が言うには、彼女はドラゴンフルーツが一番好きらしい。)最後に、ビールを買って帰ろうとしたら、ポツポツと雨が降ってきた。すぐやんだので、住処に急いだ。冷蔵庫に、牛乳や野菜を放り込んでから窓を見たら、雪のような雨になっていた。雪のような、というのは雨粒が大きくて、そう見えたというわけだ。
それから、タマンデサのフードコートでブランチ。妻は、スープ板麺。私は台湾風のカツが乗ったスープ麺。スープは淡泊でカツに合う。マレーシアの中華料理にハズレなし。テイクアウェーで、東北美食(中国の東北地方を意味する)の店で焼き飯を2種類買って帰った。本当は、羊肉の焼き飯希望だったのだったが、今日は羊肉が切れているそうだ。(最近、羊肉が高くなっている。とほほ。)
それから、スマホのトップアップ。1か月に1度、RM30を払うシステム。電話番号を伝えるだけで、スタッフがやってくれる。インド系の小さな店である。先客のマレー系のおばちゃんがいて、妻と会話していた。バリバリのマレーシア語である。我々が日本人だと知って、先日、日本に行ってきたと教えてくれた。日本を褒めてくれて、日本人の肌はきめ細かくて素晴らしいと、妻の手を撫ぜたそうだ。(笑)ベッピンのインド人・スタッフの英語の通訳があって、こちらも知っているマレーシア語を言ったりして、不思議な会話が成立していたのだった。(笑)
さてさて、メインのDマート。今日も牛乳、卵を中心に野菜等を買い込んだ。今回はフルーツはドラゴンフルーツのみ。(妻が言うには、彼女はドラゴンフルーツが一番好きらしい。)最後に、ビールを買って帰ろうとしたら、ポツポツと雨が降ってきた。すぐやんだので、住処に急いだ。冷蔵庫に、牛乳や野菜を放り込んでから窓を見たら、雪のような雨になっていた。雪のような、というのは雨粒が大きくて、そう見えたというわけだ。
2019年6月28日金曜日
PBTの話(39) Hriraya Getting
定期試験最終日、昼からPBTは休校になって、F42の国費生を中心にHriraya Gettingが行われた。本来なら断食明けにやりたかった行事(食事会)だが、今年はスクールホリデー期間中だったので、今日まで延期してきたのだった。
男子学生は、金曜礼拝があるので、タマンデサのマスジットへ行くので、女子学生が中心になって用意してくれたようだ。マレーシアでは、お祝い事があるとみんなで食事会を開く。決して豪華ではないけれど、マレー料理が並ぶ。味はなかなかのものである。お菓子やフルーツもたくさん用意してくれている。今回は授業時間内のなので、教職員も全員参加である。中華系の私費性ももちろん参加OK。なかなか盛大だった。もちろん最初にお祈りがある。DクラスのH君が導師的な立場で行った。司会は、まるで吉本興業の「巨人・阪神」のようなA君とA君。
男子学生は、金曜礼拝があるので、タマンデサのマスジットへ行くので、女子学生が中心になって用意してくれたようだ。マレーシアでは、お祝い事があるとみんなで食事会を開く。決して豪華ではないけれど、マレー料理が並ぶ。味はなかなかのものである。お菓子やフルーツもたくさん用意してくれている。今回は授業時間内のなので、教職員も全員参加である。中華系の私費性ももちろん参加OK。なかなか盛大だった。もちろん最初にお祈りがある。DクラスのH君が導師的な立場で行った。司会は、まるで吉本興業の「巨人・阪神」のようなA君とA君。
マレーシアに来て、3年以上過ぎた。最初のこのような機会は、マラヤ大学に広島市長が来られた講演会だった。その後昼食会が開かれたのだ。マレーシアの食事会という習慣・初体験であった。かなり戸惑った記憶がある。マレーシアでは、「ご機嫌いかが」にあたるコトバに、「ご飯食べた?」というのがある。それくらい「食」が豊かで、「食」を楽しむ土地だということだ。
F42の国費生とF44の後輩たちに感謝である。楽しい時間を過せたよ。
F42の国費生とF44の後輩たちに感謝である。楽しい時間を過せたよ。
2019年6月27日木曜日
PBTの話(38) フッサール
社会学を勉強しているL君から質問があった。今読んでいる「社会学史」の中でフッサールの現象学を社会学に応用する云々の話が出てくるのだが、意味がわからないとのこと。たしかに私の西洋哲学史ではフーコーやデリダ、ドゥルーズは教えるが、フッサールには触れていない。現象学は、かなり難解であるし、現代思想では様々な影響を与えているものの、高校生対象なら省いてもいいのではないかと長く判断していたのだった。
最近「現代フランス哲学」(久米博著/新曜社1998年)という本をつまみ読みしている。もちろん、日本人会無人古本コーナーにあったRM1本である。(定価は2400円もする。)レヴィナスの項を読んでいると、そもそもレヴィナスは、ベルグソンからフッサールの現象学に乗り換えて、直接講義を受けている。現象学の真理性を認めているが、ただ、ユダヤ人としての誇りをもつレヴィナスは、プロテスタントに改宗したフッサールの講義には失望したらしい。その後フッサールの後任となったハイデッガーの存在論の虜になるのだが、ハイデッガーがナチ党員になると、一気に批判に回る。収容所で「実存から実存者」へという論文を書く。
内田樹先生の師匠であるレヴィナスの哲学を学ぶにも、フッサールやハイデッガーの現象学的な視点が必須なのである。
今回は、L君に哲学用語図鑑(田中正人著/プレジデント社2015年)を使って説明した。説明する限りは、私が理解していなければならない。当然であるが、これによって、レヴィナスの志向する現象学の神学的転回の意味が見えてきた。L君のおかげである。(笑)
最近「現代フランス哲学」(久米博著/新曜社1998年)という本をつまみ読みしている。もちろん、日本人会無人古本コーナーにあったRM1本である。(定価は2400円もする。)レヴィナスの項を読んでいると、そもそもレヴィナスは、ベルグソンからフッサールの現象学に乗り換えて、直接講義を受けている。現象学の真理性を認めているが、ただ、ユダヤ人としての誇りをもつレヴィナスは、プロテスタントに改宗したフッサールの講義には失望したらしい。その後フッサールの後任となったハイデッガーの存在論の虜になるのだが、ハイデッガーがナチ党員になると、一気に批判に回る。収容所で「実存から実存者」へという論文を書く。
内田樹先生の師匠であるレヴィナスの哲学を学ぶにも、フッサールやハイデッガーの現象学的な視点が必須なのである。
今回は、L君に哲学用語図鑑(田中正人著/プレジデント社2015年)を使って説明した。説明する限りは、私が理解していなければならない。当然であるが、これによって、レヴィナスの志向する現象学の神学的転回の意味が見えてきた。L君のおかげである。(笑)
2019年6月26日水曜日
PBTの話(37) 数学ⅠA
第4回の定期試験が始まった。私の試験は明日・明後日なので、数学の監督とインタヴュー・テストの廊下監督のみの日であった。というわけで、国際関係のパワーポイント作りに精を出していたのだが、3眼目の数学の試験で、40数年ぶりに問題を解いてみる気になった。もちろん、私も数ⅠA、数ⅡBを高校で履修しているのだが、ほぼ完全に忘却の彼方にある。それで、数学の参考書(画像参照:PBTの職員室の本棚にあった最も私に適した参考書)を手に、解答のヒントを探しながら挑戦した80分であった。
いやあ、難しい。範囲は、数Ⅰの後半部の図形の問題と順列組み合わせ・確率だったが、どうも正解したのは2問くらいだったみたいだ。(笑)とはいえ、一緒に数学の問題を私が説いていることに学生たちは喜んでくれた。まあ、授業を受けていたら、決して出来ないことはないだろうが、昔取った杵柄は完全に朽ちていたのだった。
ピタゴラス学派は、魂のカタルシスを数学の研究の中に求めたと言われているが、久しぶりに集中して数学をやってみると、案外嘘ではないなと感じたのだった。これは、自分でも意外。
いやあ、難しい。範囲は、数Ⅰの後半部の図形の問題と順列組み合わせ・確率だったが、どうも正解したのは2問くらいだったみたいだ。(笑)とはいえ、一緒に数学の問題を私が説いていることに学生たちは喜んでくれた。まあ、授業を受けていたら、決して出来ないことはないだろうが、昔取った杵柄は完全に朽ちていたのだった。
ピタゴラス学派は、魂のカタルシスを数学の研究の中に求めたと言われているが、久しぶりに集中して数学をやってみると、案外嘘ではないなと感じたのだった。これは、自分でも意外。
2019年6月25日火曜日
大統領閣下の敵
![]() |
| http://www.adaysuarez.com/majin-trump |
https://toyokeizai.net/articles/-/288467
要旨を簡単に述べると、大統領閣下にとって、真の敵は再選を阻む民主党の候補である、ということである。中国との貿易戦争も、イランとの危機も、結局のところ、いかに次回の大統領選で票に結びつけるか、というタイミングを計りながら動いているということだ。
これは、トランプ大統領閣下だけの話ではなく、F・ルーズベルトもまた、中間選挙や大統領選挙前に戦果を挙げ、朗報が届くような戦略をうったという。大西洋上会談でのチャーチルとの英国を助けるとの約束を果たすことは果たすが、まずは弱いイタリアを叩いたという。結局のところ、アメリカ大統領の権力欲あるいは権力保持のために戦争が行われたことに間違いはない。民主主義とは、そういう構造を秘しているわけだ。もし、現政権がイランとなんらかの軍事行動をとったとしても、所詮はそういう私的な理由で組まれた戦略だということで、実に馬鹿げている、としか言いようがない。
私には、こういう真実が、ネット社会でどんどん露呈していることは喜ばしいことのように思える。書生的かもしれないが、やはり政治というものは「公」でなければならないと思う。…と、アジア的な信条で今日のエントリーを締めくくりたい。
2019年6月24日月曜日
PBTの話(36) 日本経済史
EJU(日本留学試験)の総合科目の経済分野では、日本経済史が重視されている。特に戦後の経済史は出題頻度も高い。私としては、経済分野の最後にもってきている。なぜなら、これまでの学習の総復習となるからである。
今日は敗戦直後から高度経済成長まで、90分+45分で論じたのだが、こんな話をした。GHQの財閥解体と独占禁止法の制定。市場の失敗の独占・寡占で、JPモルガンやロックフェラーの歴史を話したのだが、財閥解体と独占禁止法は、ロックフェラーのスタンダードオイル解体とシャーマン法と対比できること。そして農地改革。(地理でやってない緑の革命の話もしておいた。)さらに労働三法(ちなみにマレーシアでは労働組合は認められていない。)。「これらの経済改革をアメリカ主導でまずやったのだが、何か気づかないか?」学生「…。」「では、当時のアメリカの大統領は、F・ルーズベルトの後を継いだトルーマンだが、共和党?民主党?」「リパブリカン」「デモクラッツ」と声が上がる。「感で答えてるな…。アメリカの大統領選挙で教えた共和党と民主党のポリシーを思い出してごらん。」「自由と平等です。」「では、どちら?」「平等のポリシーの民主党です。」「この政策は、社会主義だ。」「そうだ、そうだ。」
そう、GHQの民生局のニューディーラーたちは、民主党で社会主義的な政策を最初に日本に行ったわけだ。ここから、アダム=スミス的な純粋な資本主義はすでになく、社会主義も資本主義を取り入れていることを教える。すでに、EJUのレベルを超えているのだが、こうして、これまでの学習を振り返りながらつなげていくことが、日本の大学で社会科学を学ぼうとする彼らには必要だと私は思うのだ。残念ながら、マレーシアの社会科学習は完全暗記型で、彼らにはこういう学びが極めて新鮮らしい。
これからのマレーシアを背負う人材に成長してほしいので、この辺は妥協なしで、時間の許す限り、引っ張っていくつもりだ。
ちなみに今日の画像は、大森実の「戦後秘史」。ノンフィクションの名著だと思う。昔、全巻読破した。今日の内容は、この時の読書が生きている。
今日は敗戦直後から高度経済成長まで、90分+45分で論じたのだが、こんな話をした。GHQの財閥解体と独占禁止法の制定。市場の失敗の独占・寡占で、JPモルガンやロックフェラーの歴史を話したのだが、財閥解体と独占禁止法は、ロックフェラーのスタンダードオイル解体とシャーマン法と対比できること。そして農地改革。(地理でやってない緑の革命の話もしておいた。)さらに労働三法(ちなみにマレーシアでは労働組合は認められていない。)。「これらの経済改革をアメリカ主導でまずやったのだが、何か気づかないか?」学生「…。」「では、当時のアメリカの大統領は、F・ルーズベルトの後を継いだトルーマンだが、共和党?民主党?」「リパブリカン」「デモクラッツ」と声が上がる。「感で答えてるな…。アメリカの大統領選挙で教えた共和党と民主党のポリシーを思い出してごらん。」「自由と平等です。」「では、どちら?」「平等のポリシーの民主党です。」「この政策は、社会主義だ。」「そうだ、そうだ。」
そう、GHQの民生局のニューディーラーたちは、民主党で社会主義的な政策を最初に日本に行ったわけだ。ここから、アダム=スミス的な純粋な資本主義はすでになく、社会主義も資本主義を取り入れていることを教える。すでに、EJUのレベルを超えているのだが、こうして、これまでの学習を振り返りながらつなげていくことが、日本の大学で社会科学を学ぼうとする彼らには必要だと私は思うのだ。残念ながら、マレーシアの社会科学習は完全暗記型で、彼らにはこういう学びが極めて新鮮らしい。
これからのマレーシアを背負う人材に成長してほしいので、この辺は妥協なしで、時間の許す限り、引っ張っていくつもりだ。
ちなみに今日の画像は、大森実の「戦後秘史」。ノンフィクションの名著だと思う。昔、全巻読破した。今日の内容は、この時の読書が生きている。
登録:
投稿 (Atom)







