2016年5月7日土曜日

インド人街で南アの青年を想う。

通勤バスのセントラスステーションの停留所はこんな感じ
先日、650番のバスに乗って中華街まで行った(行ってしまった。)のだが、今日はKLセントラル駅にちゃんと到着して、これからのKL内の移動のために乗り換え場所を知ること、それと先日気になったインド人街を探索することを目的に、朝のうちに住処を出た。

当然だが、バスはすぐ来ない。KLのバスには時刻表などないので、まさに運次第である。20分くらい(時計で測ったわけではない。)待って、タマンデサを出発した。ミッドバレーを過ぎると、わりと早くインド人街に突入する。たくさんの人が降りようとしたので、インド系の女性に「セントラルステーション?」と聞くと、「そうよ。」と言ってくれたので、私も下車した。みんなと同じ方向に向かったが、どうみてもショッピングモールである。スマホのGoogleマップでは、駅構内のようである。よくわからないままウロウロしていたら、モノレールの駅と、私が4月1日に着いた駅構内も発見した。ちょうど大阪駅みたいに商業施設があって、そちら側にバスが停まるわけだ。これで、650番バスに乗り、KLセントラル駅経由で、いろいろなところに行けることになった。
サリーの店 おじさん1人では入れない。
で、その後、インド人街を探索した。路地にあるカレー屋のお兄さんに、「食べて行きなよ。」と、なんとなく断れないような愛想の良さで声をかけられた。ブランチとして、ライス+フランドチキン+フライドエッグにカレーをかけたもの、アイス・チャイを注文した。冷たいチャイは人生初である。意外に辛くなくて、チャイ共々美味だった。RM7.5だけど、おじさんがRM7にまけてくれた。なんか、嬉しい。(笑)
その後、街を、というよりバスが通ってきた道をブラブラと歩いていく。インドらしい店が並んでいて面白い。妻と二人なら、中にも入ってみたいが、一人でとなると、つい躊躇してしまう。途中、インドのファーストフード的なるものをRM0.8で食べた。中にバナナが入っているはずなんだけど、それらしい匂いのする甘いパンという感じ。悪くはない。そもそもインド料理はカリーで辛い。その分、チャイやお菓子などは甘く出来ている。マレー系もそうだけど、南国の味の妙、というか、そういう組合わせになっている。

インド人街の入り口である門(道全体に覆いかぶさっている)の近くのバス停で、またまた20分(別に時計で測ったわけではない。感覚である。)ほど、650番のバスを待った。
インド人街の入り口の門 バス停から撮影
バス停でふと、南ア・プレトリアの銀行で両替している時に出会った黒人青年のことを思い出した。アパルトヘイトが無くなったとはいえ、まだ差別が残っていて、私の次に両替の列に並んでいたのに、白人に有無を言わさず抜かされた青年だ。仕方ないよ、いつものことだよという顔をして、そんなことより聞いてくれという感じで「マレーシアに行くんだ。」と満面の笑みを浮かべた青年だ。きっと、彼はマレーシアに来たはずだ。(2004年の話である。)どんな感想をもったのだろう、と思ったのだ。南アには、白人と黒人、まあ少数のインド人やカラードもいるけれど、そんなに多様性はない。
彼は、マレーシアの人種の多様性と、彼らがうまく共生している様に驚いたのではないだろうか。肌が黒かろうと、黄色かろうと関係ない、そういうマレーシアに何を思ったのだろう、そんなことを考えていたのだった。

土曜日だからか、バスはかなり早く快調に走り、タマンデサに戻ってきた。バスを待つ時間、私は決して無駄な時間だとは思わないなあ。

2016年5月6日金曜日

お粥で腹八分目+1

スコール前 遠雷とミッドバレー方面は真っ黒
昨夜はホント、凄いスコールだった。コンドミニアムに帰ってきて、さあ、お粥を食べに行こうと思ったところで、遠雷。窓をあけると、もうミッドバレー周辺が真っ黒になっている。こりゃあ、かなり強いスコールが来るなあと思っていたら、ドカドカと雷が落ちてきた。仕方がないので、コンドのカフェで食事しようと降りてみると、凄い風である。暴風雨といっていい。結局部屋に持ってきてくれるように注文し直したのだった。
1時間後、スコールが止んだが、食事はまだ届かない。カフェまで戻ってみると、ちょうど私のを届けてくれるところだった。中国茶も含めて、RM8.5と書いてある。届けてくれようとしていた若い女性にRM10渡して「Keep the change.」と言ったが、どうも英語は通じないみたいだ。結局ボディ・ランゲージで伝えたのだった。後から聞いたらインドネシアの人らしい。見た目インド系だったので、通じないのが不思議だったが、なるほど、と納得したのだった。

マレーシアでも、意外に英語が通じないことがあるのだ。

そんなわけで、今日はやっといつものフードコートでお粥をいただいたのだった。こちらの華人のお母さんも英語はしゃべれない。英語で言おうと日本語で言おうとあまり大差ない。(笑)いつもニコニコとお粥を持ってきて、清算してくれるのだった。

今日は、先週も買ったとうもろこし屋が店を出していた。私が買うのは、とうもろこしを剥いて、茹でて、それをココナッツミルクと合わせてカップに入れたもの。RM2。これをスプーンですくって食べるのだが、これが実に美味。軽い甘さで、お粥だけの腹八分目にもう1分目プラスしてくれるような感覚である。…ここのお兄ちゃんは、ちゃんと英語を解してくれる。だから、自分の姿を見せずに、写真を撮らせてくれたのだった。(笑)

2016年5月5日木曜日

日経 ハラルのオタフクソース

日経の電子版を読んでいて、面白いニュースを発見した。日本のお好み焼きソースをつくっている「オタフクソース」が、マレーシアでハラル認証対応のソースをつくるらしい。豚のエキスやアルコールを使わないで、日本と同じ味を実現するとのこと。

先日、ミッドバレーのモールにある日本のスーパーで「オタフクソース」が売っていた。ハラレ認証のマークがついているかどうか確認していないが、おそらく日本人向けの商品だから輸入品だと思われる。それが、マレーシアのムスリムの人々向けに作られるわけだ。

日本食、あるいは日本食のようなものは、マレーシアでも人気だ。たこ焼き風のもの(もちろん中にたこなど入れてはいけない。)をミッドバレーで売っていてびっくりした。うどんやも牛丼屋もある。もちろん、見た目は十分の寿司のパックも売っていたりする。一度買って食べたけど、これならローカルな屋台のメシのほうが十分価値があると確信した。以来、買っていない。

このハラルのオタフクソースが完成したら、きっとマレーシアにもお好み焼き屋ができると思う。これは、100%間違いないと思う。できれば、かぎりなく日本に近い本物(大阪風でも広島風でも)のお好み焼きであってほしいと思うのだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO00073240V20C16A4LC0000/

2016年5月4日水曜日

円高である。海外にいると…。

ミッドバレーのモールの地下1F。この向こうに両替屋がある。
どうやら、日銀の動きが市場の嫌気をさそったようで、円高が進んでいる。円高は日本経済に大きなマイナスなので喜んでいるわけではないが、海外にいると、円高のメリットはある。

ミッドバレーのメガモール地下1階には、両替屋が2軒、ローカルの銀行が一軒、近くで営業している。もちろんレートは両替屋のほうがいいので、長蛇の列がいつもできている。私も今日は、その円高を利用させてもらった。ちょっとお得な両替であった。

マレーシアの両替屋はなかなか機能的で、日本の空港なんかより早いし、(もたもたしていたら長蛇の列が延々と伸びてしまう。)確実だ。無駄なやりとりなし。きわめてビジネスライクに進んでいく。

ところで、だんだん円換算してマレーシアの物価を見ることがなくなってきた。日本円でいくらだ、とわかったところで、あまりメリットはない。ほんと、気分だけの問題である。今日のランチもRM2のビーフンだった。これを54円だなあ、と思ってみてもあまり意味はない。(笑)

マレーシアには、マレーシアの物価事情があって、その上での価格である。ちなみに、乳製品は高い。びっくりするくらい高い。私はやらないが、酒とタバコも高い。しかし、日本では超高級品のマンゴーやパパイヤが、RM5くらいで売っている。ただ、私は包丁が使えないし、今の住処には、その包丁も皿もフォークもないので、この1ヶ月まだ買ったことがない。ひたすら妻の渡馬を待っている次第。

2016年5月3日火曜日

マレーシアの不穏な話

先日のスコールの時に。自室から撮影。雨の日もあって当然。
日本のニュースは、WEBなどで十分に得ることが出来るが、マレーシアのニュースは、マレー語や英語なのでなかなか入手しづらい。先日エントリーした日本語のフリーペーパー・南国新聞くらいである。その南国新聞を読んでみると、不穏なニュースも載っていたりする。

マレーシアからISに入った若者もかなりいるようだ。マレー語の新聞に、戦闘員としして19人目の死者となった若者のニュースが載っていたそうだ。4月の17日に死去したのだという。公安部もこれを認めている。実は、意外だが、マレーシアではISに対するシンパシーは決して低くない。来馬前に呼んだ中田孝氏の対談の中に、そういう資料があってびっくりしたのだった。

しかし、1ヶ月暮らしてみて、強く実感することがある。マレーシアは穏健なイスラムではあるが故に、もしその人が復古主義者的な発想を持つならば、華人やインド人との共生が国是の国故に、その穏健さ自体に疑問を呈することは想像に難くない。文化的相違があまりに甚だしいのである。復古主義者は、国是を否定することもかなわず、国外に逃避することになるのではないか、と私は思うのである。

19人目の戦闘員が撃たれた日、クアラルンプールの北西部にある住宅地の24階建てコンドミニアムの一室で爆発物7個が見つかった。テロ組織とは無関係という発表が政府から出ているが、容疑者2名は指名手配中だとか。

マレーシアの不穏な話をちょっと整理してみた。とはいっても、どこの国だって良く似たハナシがあるだろうと思う。殊更、声高に叫ぶ必要もあるまいと思うのだ。マレーシアだって、いつも熱帯の真っ青な空だけではない。雷鳴轟き、豪雨の時もある。(今日の画像参照)

追記:前任校の教え子の理学療法士のM君が、熊本の被災地でAMDAの医療スタッフの一員としてボランティアに行ってきたという活動報告が、彼のブログでエントリーされました。医療関係を学んでいるH高校のOB/OGは、是非とも一読して欲しいと思います。
http://lily-international-cooperation.blogspot.my/2016/05/blog-post.html

2016年5月2日月曜日

今日のランチは「ナシ・レマッ」

バナナの葉を使っている場合も多い
日本では、今日はGWの合間で休みではないと思うけど、マレーシアは5月1日のメーデーの振り替え休日である。

ブランチを買いにタマンデサの街に出かけた。すぐ近くに中華のフードコートがあるのだけれど、どうも注文しにくい雰囲気で、いつも豚マンを買って帰ることになる。今日こそはと、行ったのだけれど、結局注文できずで、コンドの近くに出ていたマレー系の屋台で買うことにした。

三角形の「マレーシアのおむすび」。と、いっても比較的硬い紙で三角形に包んでいるだけで、中はこちらのフツーのパサパサのお米である。(慣れると全くどうっていうことはない。)ここに、まず辛い唐辛子の調味料が入る。そこに日本で言うジャコ(小魚の乾物)、少しのピーナッツ、ゆで卵の1/4とキュウリの輪切り1枚が入るのが、定番。「ナシ・レマッ」と言うらしい。食べるのは、これで3回目だ。マレーシアの庶民の味の代表格。
三角の包みを開けてみると、こんな感じ。一番最初はちょっと引いた。(笑)
今日は、おばさんに、唐辛子の調味料を少なめにしてもらった。それと、おかずで牛肉の煮たものがあったので、これも(もういい、というくらい)入れてもらった。(マレー語は全然なので、全てボディラングイッチである。)ちょっと贅沢したので、値段はRM4になった。定番だけだと、RM1.5~2というのが普通の値段。

三角形の紙を開けて、かき混ぜて食べる。とにかく、唐辛子の調味料が、火を噴くくらい辛いのである。マレー系の料理は、どれもソースが辛いので、とにかく食後に強烈に水が欲しくなる。とはいえ、美味しいことは間違いない。なんか、意地になって腹にかき込む感じ。今日も汗だくになってかき込んだ。

後で飲んだミネラルウォーターも含めてすごい満腹感である。だが、だが”刺激”がきついので、私は、おなかに優しいお粥派なわけだ。(4月25日付ブログ参照)やはり中華粥に勝るものなし。(笑)

2016年5月1日日曜日

「キブラ」を探すアプリを入れる。

一昨日から、スマホにアプリを少しずつ入れている。今更で笑われてしまいそうだが、事前に無料で入れたほうがいいといわれているアプリ(Googleの日本語入力など)を入れた。SKYPEや、写真で他言語(英語だけでなく、様々な街の看板なども含めて)を写すと日本語に翻訳されるというアプリも、便利そうなので入れた。日本経済新聞のアプリも入れた。(電子版を購入するか否か、悩んでいるところ。)

クアラルンプールの交通機関の乗り換え案内も入れた。きっと日本みたいに時間は正確ではないと思うけれど、ちょっと出かけるときには便利だ。(まだ、ほとんど650番のバス以外乗っていない。笑)

ちょっと変わったアプリを入れた。”Muslim Pro”というアプリ。私はもちろんブディストでムスリムではいけれど、キブラ(メッカの方向)を示すアプリをスマホを持つことがあったら、絶対欲しいと思っていた。特段の理由はないのだが、昔息子が、キブラを探すアナログの磁石を買ってきてくれて、教材としていた。時代が進み、きっとスマホのアプリに入るような気がして、かなり前になるが検索してみたら、すでにいくつもあったのである。デジタルで、キブラが瞬時にわかるというアプリ、ムスリムにとっては大きな朗報であろうと思う。

しかも、この”Muslim Pro”というアプリには、日の出や日没などの時間もわかる。(ムスリムの礼拝時間に大きく関わる)で、このアプリ、近くのモスクの位置もわかるようになっている。イスラム暦(太陰暦だから普通の太陽暦とは違う。)も載っている。クアラルーンも載っていて、アラビックの音声が流れるのである。英語の翻訳もあるけど、あまりいいことではないと思ったりする。クアラルーンは、アラビックで聞いてこそのもの。アラビックの響きや韻が重要らしい。(音声データのロードにすごく時間がかかるので、私は結局聞いていないけど。)無料アプリなのだけれど、有料のプレミアム版はもっとすごいらしい。音声データが遅いのも、そういうCM的要素があるのかもしれない。うーん、こういう宗教的アプリも市場経済の波にどっぷり浸かっているわけだ。興味のある方は、下記のWEBページへ。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bitsmedia.android.muslimpro&hl=ja

追記:日没時、急にアザーンが聞こえてきた。閉め切っているのに音が大きい。なんと、スマホのこのアプリから発信されていた。そもそも朝も遠くのモスクからも聞こえてくるけど、部屋の中から聞こえてくるというのは、さすがにびっくりである。