2023年10月12日木曜日

不思議な安息日のディナー

https://4travel.jp/travelogue/11652286
東イスラエルにある当時息子夫婦が住んでいた大家さんの家で、安息日のディナーを経験させてもらったことがある。参加者は、大家さんご夫婦(奥さんは、高校の音楽の先生で当時グルジア=現ジョージアからの移民)、私たち夫婦、息子夫婦、それに最近移住してきたという奥さんのお父さん。もちろん、ヘブライ語による安息日の儀式を行うわけだが、ヘブライ語が堪能なのは、大家さん、奥さん、息子だけで、英語が堪能なのは、大家さん、息子、息子の奥さん、我が夫婦は日本語のみ。大家さんの奥さんのお父さんはグルジア語のみ。たとえば、私が大家さんの奥さんのお父さんと話したければ、私→(日本語)→息子→(ヘブライ語)→大家さんの奥さん→(グルジア語)→お父さんという経過をたどり、それが返されてくるというわけだ。ややこし~。とにかく凄い言語状況だった。(笑)

手洗い用のカップで、右手3回、左手3回といった作法や、長ーい祈りがあったりして、なかなか食事が始まらなかった。(笑)なんで、こんな事を書いているかというと、イスラエルの状況が気になるからである。我々を泊めてくれたおばさん(北欧からの移住者だった。)の部屋には、鈴木大拙の本があったりして、イスラエルには、日本人の知人(Sさんご夫婦)だけでなく、こういったユダヤ人の知人もいるわけだ。彼らのことが心配である。

と、いって私はイスラエルを支持しているわけではない。日本を含めた西側のマスコミは、ハマスを完全な悪役にしたてあげている。しかし、ガザ自体が、巨大な青空強制収容所というか、ゲットーのようなもので、虐殺といえば、イスラエルもどっこいどっこいである。ユダヤ人というのは、選民としてのプライドがあるので、我々を含めた異教徒に対しては人間扱いしていないところがある。死海からの帰りのバスで、超正統派の人々は、荷物を座席においたまま、立っている人々を無視していたし、ヨルダン川西岸地区にあるイエス誕生の地・ベツレヘム(今日の画像はベツレヘムの壁アート)に行ったときは、イスラエル軍の女性兵士が足を投げ出したまま、パスポートを見て、投げてよこした、という経験もしている。私の印象から言うと、イスラエル不利である。

同時に、今回の「戦争」には、疑義が多い。その第一は、有能さで世界的に有名なモサドが、ガザの戦前の動きを知らなかったのはおかしい。あれだけのロケット弾の発射準備やパラグライダーなどを使ったイスラエルへの侵攻を察知していないわけがないと私は思う。下記URLのYou Tubeチャンネルでは、以前、ハマスが北朝鮮などと軍事訓練をした話なども出てくる。また、今回の残虐な侵攻は、ハマス的ではないらしい。おそらくそれ以外の軍事訓練を受けた組織の者がやっているのではないか、というわけだ。イスラエルの下院議員が核を使えと大騒ぎしている話も出てくる。うーん。Sさんご一家、大家さん一家や北欧系のおばさんのことが心配だ。(あまり律法を守らない)世俗派の人々はわりとフレンドリーだったし、ガザの人々については知らないが、同じパレスチナ人のベツレヘムの人々は穏やかだった。もう一度、平和を意味する”シャローム”で、エントリーを終わりたい。

https://www.youtube.com/watch?v=Qdk48qR1Gw4&ab_channel=NewYork%E3%82%B5%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%AB

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