2016年4月27日水曜日

「模倣される日本」を読む。

マレーシアに来て、「全てが良い、パーフェクト幸せ。」というわけではない。困っていることもある。妻が傍にいないことについては、極めて困っているのだが、妻の来馬までは、なんとかやっていくと決めて来たのだから、今更泣き言は言わない。(笑)PCのことも悩みの種だが、まあなんとか。

一番困っているのは、本である。読みたい本が読めないこと。これが一番困っている。日本の自宅にはアマゾンに注文した5冊が私を待っているはずだ。

もちろんPCで日経のニュースもある程度読めるし、情報を得ることは可能である。TVもNHKの国際放送が見れる。ただし、すべて英語。世界ふれあい街歩きも英語だし、ピタゴラスイッチまで英語だった。(笑)…私自身、情報砂漠にいるわけではない。

私は日本では、いつもバラバラに2~3冊の本を読んでいた。それができないのが苦しいのだ。情報の摂取と、知の滋養吸収は似て非なるものだ。

先日、PC修理屋さんのW堂で、古本を買った。「模倣される日本」(浜野保樹著/祥伝社新書・2005年3月発行)である。10年前のベストセラーらしいのだが、価格はなんとRM1。(悪い癖だが日本円に直すと27円。アマゾンでも時折見つける1円本扱いである。)この新書、最初は、ずーっと映画の話。黒澤明のハリウッドへの影響を語るのだが、まあ知っている話もあったりするのだが、さすがベストセラー、なかなか面白く読み応えがある。

本に飢餓している私の手元に偶然やって来た本である。なんか愛おしい。とにかくなんか愛おしい、という変な感覚のお話でした。

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